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ぶち猫おかわり

料理ときどきぶち猫二匹

2017年1月と2月に読んだ漫画

漫画感想

経緯 

このような経緯があり、月次で読んだ漫画の感想を書く必要が生じたのですが、性格的に1カ月間に読んだ漫画を月末にまとめて思い出して感想を書くという作業は厳しいと思われたため、読んだ端からツイッターに感想を投稿することにしました。

ツイッターに投稿することにしたのは、短文なので比較的気楽・しかし最低限人の目に触れるという緊張感がある・タグ付けることであとで見返しやすい、という完全に自分の都合によるものです。

konomanga.jp

せっかくなので、ツイッターに投稿した漫画感想をブログにも月単位でまとめることにします。今回は、1月と2月の2ヶ月分。

なお、「このマンガがすごい!WEB」の対象は当月に発売された漫画ですが、わたしの感想は、なるべく当月に発売された漫画は当月に書くように気を付けてはいますが、既刊も対象となるため、結論としては当月に読んだ漫画(当月発売のものが多め)となります。

あと、原則として電子書籍で買っているので、電子化が遅れたものは感想も遅れがちとなってはいます。

2017年1月に読んだ漫画

1. 米代恭『あげくの果てのカノン(1)(2)』

絵(特に線)が美しいので、それだけでも一見の価値あり。不倫というとドロドロしているイメージですが、隠ぺいされた真実が見え隠れする薄気味悪さが全編に漂っているので、どちらかというとクールな読後感です。

あげくの果てのカノン(1) (ビッグコミックス)

あげくの果てのカノン(1) (ビッグコミックス)

 

2. 咲坂伊緒『思い、思われ、ふり、ふられ(1)〜(4)』

パッと見た雰囲気よりはずっとクールな少女漫画。前振りが長すぎる気もするけど、おそらく5巻(次巻)以降が本編なのでは?と楽しみにしている。

思い、思われ、ふり、ふられ 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

思い、思われ、ふり、ふられ 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

 

3. つくしあきひと『メイドインアビス(5)』

"アビス"と呼ばれる謎の広大な縦穴の中に広がる世界を少年少女が探検するダークファンタジー。絵柄は可愛いけれど、内容は非常にシビアで、思わず眉をしかめるような残酷なシーンも多い。しかし、緻密に作り上げられた世界観とキャラクター、ありがちさを排した物語はすばらしい。グロ耐性のある人であれば、一読の価値あり。

メイドインアビス(5) (バンブーコミックス)

メイドインアビス(5) (バンブーコミックス)

 

4. 咲坂伊緒『ストロボ・エッジ(1)〜(10)』

おもしろいなと思う作品に出会うと、過去作品にあたるという習慣の一環。「思い、思われ、ふり、ふられ」のほうが話が洗練されているけれど、ご都合主義的な展開が少なくて素直に面白く読める。

ストロボ・エッジ 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

ストロボ・エッジ 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

 

5. 森和美『エシカルンテ(1)(2)』

正統派ファンタジー。こういうタイプの作品が好きなのでもっと読みたい。

エシカルンテ(1) (イブニングKC)

エシカルンテ(1) (イブニングKC)

 

6. 樫木 祐人『ハクメイとミコチ(5)』

好きな料理マンガの上位に入る作品のうちの一つ。そのうち、ハクメイとミコチに出てきた料理の再現もやりたい。

ハクメイとミコチ 5巻 (ビームコミックス)

ハクメイとミコチ 5巻 (ビームコミックス)

 

7. 堀尾省太『ゴールデンゴールド(2)』

前作『刻々』もおもしろい作品でしたが、今作もなかなか。人間の描き方がうまいし、物語の運びもうまい。安心して楽しめる作品。

ゴールデンゴールド(2) (モーニングコミックス)

ゴールデンゴールド(2) (モーニングコミックス)

 

8. 野村亮馬『インコンニウスの城砦』

偶然見つけたのですが、すばらしい作品だった。SF好きな人はぜひ読んでほしい。緻密な世界観と丁寧なキャラクター造形。なめらかなストーリー展開と緊張感、読後の余韻。前作の「キヌ六」も読んでみなくてはと思っています。

インコンニウスの城砦 (馬頭電書)

インコンニウスの城砦 (馬頭電書)

 

9. 大月悠祐子『ど根性ガエルの娘(1)(2)』

ヤングアニマルDensiに掲載された第15話がネットで話題になった本作。久々に書店に行ったら、目立つところに平積みにされていて、ヒットしている様子でした。

Amazonの感想や煽り文句を見る限りでは、本作は一度は壊れかけた家族が再生する過程を描いた物語として受け止められているようなのですが、個人的には、作者がまだ家族や自分を客観視できていない状態でストーリーが作られている(としか思えない)ので、機能不全家族で育った人が読むとモヤモヤしたり、強く動揺したりする可能性があるので、気を付けて頂きたい。

ど根性ガエルの娘 1 (ヤングアニマルコミックス)

ど根性ガエルの娘 1 (ヤングアニマルコミックス)

 

10. 卯月妙子『人間仮免中/つづき』

冒頭のシーンがすごい。ここだけでも読む価値はあると思う。

卯月妙子の著作は以前のものも読んでいるのですが、漫画家として一定の魅力はあると思うものの、客観的には悲惨な状況にありながら、自分はこれでしあわせなんだと思い込もうとする(作品中でそのように表現をする)様子が痛々しく読んでいてつらい。あと、作者が他の人に割と酷いことをしても、漫画的にはさらっと流されていて、読者が共犯者にされているような感覚があり、そこもちょっと受け入れがたい。

人間仮免中

人間仮免中

 

 11. 森本梢子『アシガール 8』

主人公が本当にふつうの(美人でもお金持ちでも魔法使いでも超能力者でもない)女子高生で、しかも、抜群の運動神経と賢さと図太さを駆使して戦場でイケメン若様の手助けをする…という少女漫画の定石をバリバリ覆していく快作。

少女漫画の主人公は、読者のロールモデルになりうる存在だと思うので、本質的なバリエーションが増えていくことはよいことだと考えています。

アシガール 8 (マーガレットコミックス)

アシガール 8 (マーガレットコミックス)

 

 

12. 梅田阿比『クジラの子らは砂上に歌う 8』

こちらも繊細な線が美しく、それだけでも読む価値がある。キャラクターも魅力的。もう少しだけ設定が厳密だとより好みなのですが、これくらい緩めのほうが漫画としては読みやすいのかもしれず、難しい。。。

クジラの子らは砂上に歌う 8 (ボニータコミックス)

クジラの子らは砂上に歌う 8 (ボニータコミックス)

 

13.大童澄瞳『映像研には手を出すな!1』

読んでいて、とてもわくわくする漫画。メカ好き、建物好きにはぜひおすすめしたい!

映像研には手を出すな!(1) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(1) (ビッグコミックス)

 

14.田村由美『7SEEDS 33』

33巻まで来て、ますます面白くなっている作品。完結してから一気読みする人がうらやましい。

7SEEDS 33 (フラワーコミックスアルファ)

7SEEDS 33 (フラワーコミックスアルファ)

 

2017年2月に読んだ漫画

ここから2月分です。

1. 藤田和日郎 『双亡亭壊すべし(3)』

安定の藤田和日郎。主要登場人物がそれぞれにちゃんとかっこよくて、読後感がとてもよい。続きが楽しみな作品の一つ。

双亡亭壊すべし(3) (少年サンデーコミックス)

双亡亭壊すべし(3) (少年サンデーコミックス)

 

2. 石黒正数『それでも町は廻っている(16) 』

ついにそれ町が終わってしまった。でもよい幕切れだったので幸せです。公式ガイドブックも電子版が出たので買いました。時間が取れるタイミングでゆっくり読むつもり。

それでも町は廻っている(16) (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている(16) (ヤングキングコミックス)

 

 

それでも町は廻っている 公式ガイドブック廻覧板 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 公式ガイドブック廻覧板 (ヤングキングコミックス)

 

3. 九井諒子『ダンジョン飯(4) 』

ダンジョン飯もいよいよ4巻。わたしはとにかくマルシルが愛おしくて。あとファリンとのペアもよい。ライオスも含め、キャラクターを安易なステレオタイプに当てはめず、丁寧に等身大に造形している筆致が素晴らしいと思う。

ダンジョン飯 4巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ))

ダンジョン飯 4巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ))

 

4. ゆうきまさみ『でぃす×こみ(2)』

後藤隊長だ!!って思ってからアマゾンのレビューを読んだら、同じことを書いている人がいて少しうれしかったです。みんなパトレイバー好きだなあ。わたしはあーる君も好きです。今でも粉砕バットとか使っています。

でぃす×こみ(2) (ビッグコミックススペシャル)

でぃす×こみ(2) (ビッグコミックススペシャル)

 

5. 大今良時『不滅のあなたへ(1)』

実は前作「聲の形」が未読なので、読まなくてはならぬと思っているところ。本作はまだ序章ですが、期待の持てる始まり。絵もとても魅力的。

不滅のあなたへ(1) (週刊少年マガジンコミックス)

不滅のあなたへ(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

6. 白浜鴎『とんがり帽子のアトリエ(1)』

シビアな世界観が好み。しかし、主人公が軽率な行動にでる→それをきっかけに物語が動くというルーティーンが繰り返されるので、ちょっとストレスが溜まる。でもまだ1巻目なので、これから成長するにつれてそういう展開は少なくなると信じたい。

とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニングコミックス)

とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニングコミックス)

 

7. 今市子『枯れ野の花嫁』

今市子先生のファンなので新作が出れば必ず読む。ストーリーが難解すぎる・分かりにくいという指摘は、その通りだと思いつつ、でもそこがいいの・・・という気持ちです。初めて今市子作品に触れる場合には、まずは百鬼夜行抄を読んで頂くのが良いと思います。名作です。

枯れ野の花嫁 (アイズコミックス)

枯れ野の花嫁 (アイズコミックス)

 

 

百鬼夜行抄 1巻

百鬼夜行抄 1巻

 

8. 三部けい『僕だけがいない街(9)』

よくできたスピンオフストーリーばかりなので、本編が好きだった人は読んで損なしと思います。

僕だけがいない街(9)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース)

僕だけがいない街(9)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース)

 

9. 伊図透『銃座のウルナ(1)~(3)』

登場人物を、漫画的な約束事を排してリアルに描写することに誠実であるように感じる。2巻までは水面下で不穏な物事が進行する気配とともに、兵士たちの日常が描かれ、3巻で全てが覆される。これを序章としてどんな物語が描かれようとしているのか、とても気になる。

銃座のウルナ 1<銃座のウルナ> (ビームコミックス)

銃座のウルナ 1<銃座のウルナ> (ビームコミックス)

 

 10. ゆうきまさみ『白暮のクロニクル(10) 』

そろそろ物語が終わりかけているのが寂しい。でも最後まで見届けます。 

白暮のクロニクル(10) (ビッグコミックス)

白暮のクロニクル(10) (ビッグコミックス)

 

11. 山下和美『ランド(4)』

そろそろ1巻から読み返したい。さすが山下和美という安定感。

ランド(4) (モーニング KC)

ランド(4) (モーニング KC)

 

12. 若林稔弥『徒然チルドレン(7)』

ときどきこういう爽やかなのを読んで、心のドロドロを洗い流さなくてはと思います。。。

徒然チルドレン(7) (週刊少年マガジンコミックス)

徒然チルドレン(7) (週刊少年マガジンコミックス)

 

13. 若林稔弥『僕はお姫様になれない(3)』

同じ作者のもの。初めて読むなら、徒然チルドレンのほうを推します。

僕はお姫様になれない(3) (電撃コミックスNEXT)

僕はお姫様になれない(3) (電撃コミックスNEXT)

 

14. 白井カイウ『約束のネバーランド(1)(2)』

ジャンプ連載なので、新刊が出るスピードが早いというのもある。でもこんなに早くて大丈夫なのか心配にもなる。

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックス)

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックス)

 

15. 窓ハルカ『漫画として現れるであろうあらゆる恋のためのプロレゴメナ』

ツイッターでは書ききれなかったのですが、ストーリー展開は支離滅裂に感じられ、読みながらめちゃくちゃ混乱するのに、これがどう着地するのか気になって続きを読んでしまう、そして、読み終わったときに一貫したテーマがあったことに気付くという不思議な作品だった。しかも思いつきのような謎のエピソードが、後半で割とちゃんと拾われて、どこまでが計算でどこまでが天然なのかよく分からない。読む人を選ぶのは間違いないけれど、新しいという意味では才能があるのだと感じる。わたしは今作だけでは判断しがたいので、次の作品も読んでみようと思います。

漫画として現れるであろうあらゆる恋のためのプロレゴメナ (トーチコミックス)

漫画として現れるであろうあらゆる恋のためのプロレゴメナ (トーチコミックス)

 

16. 小林銅蟲『めしにしましょう(2)』

このブログではおなじみ、『めしにしましょう』の第2巻です。みなさんも買いましょう。 

めしにしましょう(2) 【電子限定カラーレシピ付き】 (イブニングコミックス)
 

以上です。

こうしてみると、意外とたくさんマンガ読んでいるな~という感じです。仕事忙しいはずなのにおかしい・・・。

番外

番外として、今連載を追いかけている漫画です。

1.  青野くんに触りたいから死にたい/椎名うみ

ネットでちょっと話題になっていたけれど、これはすごくおもしろい。騙されたと思って無料公開の第一話を読んでみてください。2話と3話はさらにおもしろいです。

afternoon.moae.jp

2.  悪魔のメムメムちゃん/四谷啓太郎

メムメムちゃんは3月に入って2巻が発売されていますね(買いました)。キャラがすごく可愛いのですが、メムメムちゃんの全然がんばらない適当なキャラが最高で、読んでいると心が安らぎます。

悪魔のメムメムちゃん 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

悪魔のメムメムちゃん 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 


shonenjumpplus.com

その他~日本SF大賞

2月25日に日本SF大賞が発表されていまして、『WOMBS(ウームズ)』白井弓子(小学館)が大賞に選ばれました。なお、特別賞は、『シン・ゴジラ』庵野秀明とのこと。

『WOMBS(ウームズ)』は、設定もストーリーもハードなSFですが、読みごたえは抜群。私もこの機会に読み返そうかなと思っています。

sfwj.jp

WOMBS(1) (IKKI COMIX)

WOMBS(1) (IKKI COMIX)

 

という感じで、1月2月の漫画感想は以上です。

同種の過去記事

buchineko-okawari.hatenablog.com

この記事で、この世界の片隅にを勧めていたのだった…。

buchineko-okawari.hatenablog.com