鏡餅のススメ
数年前から年末には鏡餅を作っています。作る必要は特にないのですが、鏡餅のフォルムが好きでたまらず、年末年始の神社でいろいろなバリエーションの鏡餅を見て回るうちに、つい自分でも作るようになってしまいました。
忙しい年末にこんなことしている時間はないと思うのですが、念のため、作り方をご紹介したいと思います。
準備するもの
基本的にはお餅と橙(みかんでも可)があれば、鏡餅になります。さらに凝りたい場合には、写真のような和紙、白垂と葉物を準備するとよいでしょう。
お餅について
お餅部分は餅つき機で搗いて、自分で成形しています。1kg搗くと余るので、残りは普通の切り餅としてお正月のお雑煮などに入れています。
最近の餅つき機はすごくて、一晩水につけたもち米をこんな感じでセットすると
一時間弱でこんなにつやつやのお餅ができあがります。できあがりのタイミングで、機械を回したままコップ半杯ほどの水を投入して、おもむろに回転を止めて器にとりだすとこびりつかずつるりと剥がれて後始末がとても楽です。つやつやのお餅にテンションが上がりますが、気をつけないとあちこちお餅でベトベト(乾いた後はカッチカチ)になるので注意が必要でもあります。
ZOJIRUSHI マイコンもちつき機 力もち 1升 BS-EB10-WB ホワイト
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ちなみにうちの餅つき機はこれです(最近の餅つき機と書いたけど、一つ前のモデルだった)。
つきあがったお餅を丸く整えたところ。網の上で一晩乾燥させました。上にのせる柑橘は正式には橙(お正月前にはスーパーで売っています)なのですが、うちで作るミニ鏡餅には大きすぎるので、小さめのみかんで代用しています。葉付きだとぐっと雰囲気がそれっぽくなります。
和紙と白垂
鏡餅の下に敷く和紙。紅白だとおめでたい感じになりますが、うちは懐紙で代用しています。懐紙は揚げ物の下に敷くときにも使えてべんり。白垂は島忠ホームズで98円で買いました。年末のホームセンターには鏡餅コーナーがあるので、その周辺を探せば見つかるはず。
裏白とゆずり葉
おめでたい葉っぱセット。ホームセンターのほか、年末の花屋さんの店先に並んでいます。セットで300円ほど。葉っぱがあるとぐっとかっこいい鏡餅になるので、できれば揃えたいところ。
組み立て
まずは台を用意します。木の台(三宝)があるとよいのですが、うちではケーキ台の上に白いお皿を伏せて土台にしています。
台の上に和紙を敷きます。
裏白、ゆずり葉の順でバランスを見ながら配置します。
その上に、大きい方のお餅を乗せ、白垂を乗せます。
さらに小さい方のお餅を乗せ、一番上にみかんを乗せれば完成です。
完成図と今後の展望
完成した鏡餅は今こんな感じで居間に飾られています。時間が経つと裏白がちりちりになりますが、それも風情なので楽しみましょう。
ところで、鏡餅には今回以外にもいろいろトッピングがあります。よく見かけるのは扇、豪華なものになると伊勢海老などがあります。私が今気になっているのは干し柿です。串刺しにした干し柿をお餅とお餅の間に挟むバリエーション。フォルムの渋さがすばらしく、次回は是非やってみたいと思いつつ、干し柿は高価なのでまだ踏ん切りがつかずにいます。
おまけ お餅の取り扱いについて
お餅の残りは、四角く切ってジップロックに入れて保存します。四角く切るときは、表面を軽く乾かした後、包丁ではなく、スケッパー(パイ生地等を作るときに使用する製菓道具)を使うとくっつかずこびりつきません。後始末が圧倒的に簡単です。
そしてお餅を焼くときも、フライパンとクッキングシートがべんりです。フライパンの上にクッキングシートを敷いて、蓋をして火にかけます。
こんな感じでこんがり焼き上がりますが、クッキングシートの効果でフライパンにはこびりつきません。
お正月の楽しみはお餅の磯辺焼き。醤油とみりん同量を混ぜた甘辛いタレに、ごま油をひとたらしします。食べ始めると止まりません。