日本酒魚会の概要
早起きできる人で集まって築地市場で買い出しをし、買ってきた魚介類でおつまみを作りつつ、日本酒を飲む会です。今回は天気のよい土曜日に7人が集まり、会費3500円(お酒込み)で開催しました。
築地市場での買出し
築地市場での買い出しから参加してくれたのは一人だけでした。会の趣旨とは。しかし、参加した一人がとても楽しそうだったのでよしとします。
築地の様子です pic.twitter.com/uDjghf2UDQ
— ぶち猫 (@buchineko_okawa) May 28, 2016
買い出しの模様です。変わった魚を買ってみたい衝動もあったのですが、すでにお客さんがいる状態で込み入った調理をするのは難しいと思われたため、手のかからないものを選ぶ方針にしました。
戦利品です。まずは鰹1/4匹(1500円)と縞海老16尾(1100円)
佃權のおつまみ1000円分
はまぐりのような大ぶりのあさり1kg(1100円)。同行者のセレクトです。
岩牡蠣1個100円(合計800円)。残っていたので安くしてもらったもの。
ちょっとまけてもらった雲丹3600円
すきやばし次郎も仕入れをしているという「まぐろ内藤」の本マグロ大トロ。ちょっとまけてもらって一冊4500円
青果市場にて、ホワイトアスパラ、ヤングコーン、枝豆、長芋と本わさびなど
青果市場の定松にて、宮崎産と迷ったけど、会費に配慮してフィリピン産を。それでもいい匂い。
友人セレクトの日本酒。左は伯楽星の「飛龍」。究極の食中酒だそうで、すっきりした味わい。真ん中は夏限定酒の「七田 夏純」、一番右は「くどき上手」の発泡性清酒「おしゅん」
差し入れの芋焼酎仕込みのリキュール「赤兎馬柚子」甘めで不思議に飲みやすくておいしかった。
本日のお料理
ヤングコーンのグリル、卵黄の味噌漬け、焼き枝豆
ヤングコーンは、ばりばりと外側の皮を剥いた後、数枚残した皮ごとロースターで蒸し焼きにしました。
焦げた皮を剥いて塩をつけて食べると、甘くて香ばしくておいしい。旬の味ですね。奥にちらっと見えているお猪口には、二日前から準備した卵黄の味噌漬けが入っています。酒のつまみです。枝豆の写真は撮り忘れましたが、茹でた後、フライパンで軽く焦がした焼き枝豆にしました。
佃權のおつまみ焼き
佃權のおつまみはロースターでこんがり焼いてから、柚子胡椒を添えました。ジューシーでお酒がすすむつまみです。
炙りチャーシュー
最近試行錯誤しているチャーシュー。今日は豚バラ肉バージョン。前日に作っておいたものを切ってから炙ったもの。肉々しい。
ホワイトアスパラの焦がしレモンバターソース
ホワイトアスパラは皮を剥き、剥いた皮とともに柔らかくボイル。
上から焦がしレモンバターソースをかけて、ディルを添えました。
蒸し牡蠣
牡蠣ですが、最近導入した大鍋を使って蒸すことにしました。
諸事情で購入した20リットル級のアルミ鍋。見た目より軽い。黒変化軽減のため、米糠を入れて煮沸する作業をしてい? pic.twitter.com/NuuLq59KYp
— ぶち猫 (@buchineko_okawa) May 22, 2016
本当に大きいやつです。
この鍋の中に牡蠣と水と日本酒を入れて、ガスコンロで蒸していきます。
蒸しあがり。一個100円なので全く期待していなかったところ、ほとんど縮むこともなくぷりっと大きな蒸し牡蠣ができあがり、テンションが静かに上がる。
あさりのバター蒸し
「このあさり、バターでやるといいよ」とお店の人が言っていたので、バターで何とかすることにします。まずは砂を吐かせるために50度のお湯に20分ほどつけておきます。徐々に貝の口が開くのがおもしろい。
先ほどの大鍋に日本酒と水を入れ、貝の口が開くまで蒸す。
開いたら、お醤油とバターを入れて味を調整する。
完成。貝も肉厚でしたが、スープがおいしく、みんなでスープ飲みました。
鰹のたたき
山盛りの鰹のたたきです。
縞海老のお刺身、長芋の千切り
食卓の様子です。個別に写真を撮り忘れた献立として、右上のほうに焼き枝豆、中央付近に縞海老のお刺身、その左側に長芋の千切りに海苔をかけたもの、があります。わさびは生わさびを好きなだけすりおろして食べる仕組みです。
メインは、大トロと雲丹
大トロは一人二切れになるように切りつけ、まずは普通のお刺身として食べました。おすすめは、塩とわさび多めとのこと。どんな食べ方をしても口の中で脂がとろける。
雲丹ですが、専用のヘラがない場合にはバターナイフを使うとよいのではないかと思っています。
築地で買ったおいしい海苔の上に雲丹をのせ、すりたてのわさびをのせ、巻いて食べると大変おいしい。
築地場内で初めてでも買いやすいもの。「丸山海苔店」の半切り50枚入りのこんとび。美味しい海苔がある生活は豊かである。普段使いならこの半切りサイズが使いやすい。#築地場内 pic.twitter.com/vt07R6VeWV
— ぶち猫 (@buchineko_okawa) 2016年5月24日
大トロの残りは、バーナーで表面を軽く炙って。香ばしさが加わって、先ほどとはまた別のおいしさがある。
わたしは炙った大トロの上に雲丹をのせてわさびで食べましたが、おいしかったとしか言いようがなかった。
生のりの炊き込みご飯と海老の頭の味噌汁
締めは、生のりの炊き込みごはんと縞海老の頭のお味噌汁。生のりはご飯の加熱が終わり、蒸しに移行するタイミングで炊けたご飯の上にのせるくらいがちょうどいい。縞海老の頭は、お刺身を食べ終わった後のものを集めて、ロースターでかりっと焼いてからだし汁の中に入れるとよい。海老の味が濃厚にでておいしい。
デザートはフィリピンマンゴーとトリュフのパウンドケーキ
お腹がいっぱいになったところで、デザートはフィリピンマンゴー。そして珈琲。マンゴーは甘い中にもちょっと青臭さもあり、これはこれでマンゴーらしいおいしさ。
差し入れに頂いたパウンドケーキ。赤坂にあるリベルターブルの「Cake aux truffes noire carbados(ケイク オ トリュフ ノワール カルヴァドス)」。トリュフとカルヴァドスの入ったパウンドケーキとのこと。贅沢な味がしました…。
今回の反省と今後の展望
今回は、築地市場で買ってきた食材をその場で調理するというコンセプトでやってみたのですが、魚介類は下処理が重要なので、一人で集中して仕込みをする時間があったほうが 料理のクオリティはあがるなと反省しました。
でも、買うものを決めていくよりも、その場で気になったものを買うほうが面白くはあるので、兼ね合いが難しいところです。
次は買い出しから行きたい!という人が多数だったので(本当に朝起きて来てくれるかは微妙ですが)、築地市場が移転する2016年11月までの間にまた企画したいと思います。