2016年はてなブログ大賞に寄稿しました
週刊はてなブログの「2016年はてなブログ大賞」に寄稿しました。
わたしのセレクトは、いつも楽しみに拝読しているアレモコレモさん(id:aremokoremo)のブログ「カメラが欲しい、レンズが欲しい、あれもこれも欲しい」から、「そろそろライカを買わないか?」です。
アレモコレモさんの記事は写真も文章もキレッキレで、どれも読みごたえ満点なのですが、個人的に気になっていることもあり、ライカ愛に溢れるこのエントリをピックアップしました。
読んでいくうちに物欲の迷路に迷い込んでしまうような不可思議な感覚。いつの間にかカメラもレンズもどんどん欲しくなってしまう。危険な魔法です。
そして、アレモコレモさんによる力強い受賞エントリ。ライカをまだ買っていないことに大変な焦りを感じるッ…!!(爪の垢を煎じて飲みたい)
わたし的はてなブログ大賞
今回頂いた依頼は、2016年に「はてなブログ」に投稿された記事のうち、ベストエントリーを1つだけ選んで紹介するというものでした。
仕事の繁忙次第で、はてなブログを全然読めていない時期もあるのですが、頭に浮かんだのは、アレモコレモさんの記事のほかに、以下の2つでした。
せっかくなので、ここでご紹介したいと思います。
関内関外日記「【実録】これが大学中退者の末路だ!」
一つ目は、id:goldheadさんの「【実録】これが大学中退者の末路だ!」@関内関外日記。今年の9月頃に「4ヶ月で大学を中退して起業します」という記事が話題になっていましたが、その記事への言及として書かれたものです。
どこが素晴らしいかについては、実際の記事に触れれば一目瞭然なので、まずは読んでみてほしい。
扇情的なタイトルに身構えて読み始めると、拍子抜けするような穏当な冒頭。でも、文書のリズムがとても心地よくて、すぐに話に引き込まれてしまう。語り手の「おれ」の人生を追体験する、ちょっとした成功と深い挫折と。
そして終盤に突然やってくる、テーマへの回帰。これはきっと読む人の年齢や経験によって感じ方が全然違うのではないかと思う。わたしはおそらく筆者と同年代で、仕事に追われるだけの時期は過ぎて、人生の先も見えてきて、閉塞感に悩まされている。そういう場所に身を置きながら、大学を中退して起業する若者のことを考える。こんな風に捉えることができるんだという驚きと描かれている情景の美しさに涙が出てしまった。初期の萩尾望都の短編マンガに似た読後感のものがあった気がする。
こんなに自在に言葉を操ることができたら、どんなに素晴らしいかと思った記事でした。
ほしくさのおもいで「2016お祭りのご飯(1) (2)」
もう一つは、id:dangomushinさんの「2016お祭りのご飯(1)」「2016お祭りのご飯(2)」@ほしくさのおもいで。
id:dangomushinさんの記事はどれもとても好きなのですが、今年のなかで一つと言われたら、この二つで一つのこのエントリを選びます。
こちらもとにかく元記事を読んで、その空気を感じて頂ければと思います。というか、わたしの文章力ではその素晴らしさが適切に表現できなくてつらい。
少し懐かしくて、優しくてとても豊かなid:dangomushinさんの世界。表面的なきれいさ、美しさではなくて、優しい中にもちょっとほろ苦く切なく、だからこそ余計に憧れる世界なんだろうなといつも感じています。
はてなブログ大賞(選者:小林銅蟲先生)を頂きました
さて、選者として寄稿させて頂くだけでも、わたしでいいのか??という思いがあったのですが、なんと、はてなブログ大賞も頂いてしまいました。この松茸記事です。
buchineko-okawari.hatenablog.com
しかも選者が小林銅蟲先生ということで、今年一年仕事であったいろいろなつらい出来事は全て、最後に発生する幸運を購うためのものだったのでは?と一瞬思いました。
小林先生から頂いた「うまそうなものの内容をやりすぎている」という評を心に刻み、これからもやりすぎて行きたいと思います。
なお、発売中の小林銅蟲先生の新作「めしにしましょう(1)」が、1月の「このマンガがすごい!」オトコ編で第5位にランクインされていました。おいしそうな上にめちゃくちゃ面白いので、みなさん読みましょう。わたしはなぜか3冊(含む電子書籍とサイン本)持っています。
他にも、たくさん素敵な記事に出会った一年でしたが、わたしのキャパの問題で全て紹介しきれず、申し訳ありません。来年もたくさんの素晴らしい世界に触れられることを楽しみにしています!
今週のお題「私のブログ・ネット大賞2016」