自宅でやる忘年会
ここ数年、仕事納めの後に同性の友人を誘って自宅で忘年会をしています(これをわたしは心の中で婦人会と呼んでいます。)。趣味が料理ということもあり、料理はこちらで全部用意する代わりに、参加者には材料費を負担してもらうとともに飲みたいものを持ってきてもらいます。
今年は参加者がわたしを入れて13人、会費は1人3000円に設定しました。食材の予算は合計で39,000円。これだけあれば、結構面白いことができます。
いちごのブランデー蜂蜜マリネ
— ぶち猫 (@buchineko_okawa) 2016年12月26日
葱の冷製ポタージュ
よだれ鶏
八角入りチャーシュー
半熟ゆで卵燻製
馬肉タルタル
柿なます
いちじく胡麻和え
フォアグラコロッケ
牛スネ肉ホワイトソースグラタン
ラム肉グリル
豚味噌漬け焼き
焼きタラバ蟹
ローストビーフ(うにく?)
からすみ蕎麦
開催数日前にメモしたメニューの原案。買い出しの状況次第で変更が入りますが、これをベースに準備を進めていきます。
下準備とプランニング
準備の際は、仮のメニューが決まった段階でこんな感じのシートを作り、その後の変更は手書きで反映していきます。
メモしているのは、以下の項目です。
- メニュー一覧
- 買い物リスト:当日大量に買い物をすると準備が大変なので、前日までに買っておけるものをピックアップして、仕事帰りなどに少しずつ買い物を進める。
- 作業フロー:当日バタバタしないように、前日までにできることはできるだけやっておく。
- 予実管理:あといくら使えるのかをひと目で分かるようにしておく。
わたしは記憶力(特に短期記憶)に難があり、紙に書いておかないとすぐ忘れてしまうので、こういう運用にしています。記憶力に優れた人ならこういうのはいらないかもしれません。
当日の料理とお酒
さて、今年のお料理です。
長葱の冷製スープ
長葱ベースの冷たいスープを小さなグラスに入れて、アミューズとして出しました。お酒を飲む前にちょっとだけ食べ物をお腹に入れてもらう配慮です。
長葱を刻んでバターで炒め、鰹出汁を注いで少し煮てから、塩と味噌少々で味付けします。
これを鍋の中でハンドブレンダーで粉砕すれば出来上がり。冷やす時間が必要なので、当日の午前中に作りました。冷やすと味が薄く感じるので、気持ち濃い目に味付けするとよいと思います。
口水鶏(よだれ鶏)
以前にレシピを紹介したよだれ鶏です。予め鶏肉は低温調理しておき、たれも作って容器に入れておくと、お客様が来てからバタバタせずに済みます。
すごく好評で、このタレをジップロックに入れて持って帰りたいという人がいました・・・。
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八角と花椒入りチャーシュー
こちらも以前にレシピを紹介した低温調理チャーシューですが、以前のレシピの糖分を蜂蜜に変え、八角を3欠け、花椒を小さじ1ほどタレに加えて加熱したところ、スパイシーで食欲をそそる匂いに出来上がりました。左側は、チャーシューのたれで作った半熟煮玉子。当初は燻製しようと思っていたのですが、タレの匂いがあまりにもおいしそうだったので、それを活かすべく燻製はやめました。
「チャーシューはあまり好きじゃないけど、これはいけます。」という人がいてうれしかった。
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馬肉のタルタル、おいしいパン添え
刺し身で食べられる馬肉を刻み、エシャロットと合わせて、塩、胡椒、グレープシードオイルで味付けしたもの。上から、パルミジャーノ・レッジャーノと自家製のからすみをすりおろして風味付けしています。
馬肉をパンに載せて食べてもらうべく、近所のパン屋のおいしいパンを二種類用意して大皿に出しておきました。
豚ロース味噌漬け
豚ロース肉を数日前から酒粕と西京味噌を1:1の割合で混ぜたもので漬けておき、当日取り出して表面の味噌を洗い流して、フライパンで焼きました。匂いが香ばしくてすごくいい。
柔らかくておいしかった。酒の肴に最高ですね。
干し柿バターミルフィーユ
干し柿をスライスして、グランマニエを塗って、薄切りした発酵バターと一緒にミルフィーユ状にしたもの。不思議な味わいなのですが、お酒に合うのは間違いないやつです。
金柑のサラダ
サニーレタスと紫玉ねぎのサラダに、スライスした生の金柑を加えたもの。生の金柑はサラダに合います。野田琺瑯のレクタングル浅型Lサイズにざっくり作って冷やしておき、このままテーブルに出すのもいいと思います。
今回はなんとなく気分でお皿に入れ替えました。ドレッシングは作るのが面倒だったので、ポン酢とごま油を適当にふりかけ、ごまをふっています。
ゆず大根
拍子木切りにした大根を塩で揉んで、千切りの柚子とともに甘酢に漬けたもの。味がしみるように前日の夜に作りました。
当日はこんな感じ。酸っぱいものは口がすっきりするので、箸休めに重宝します。
すね肉のシチューとホワイトソースのグラタン
和牛すね肉を圧力鍋で煮込んでシチューを作ったのですが、人数の多いパーティーで汁物を配布するのはいろいろ大変(別のお皿を人数分用意したり・・・)なので、ホワイトソースと合わせてグラタンにしてみました。
中央がホワイトソースで両脇がすね肉のシチュー。ペンネと一緒に盛り付け、チーズをかけて焼きました。こうすると、とりわけが劇的にかんたんになります。
ラム肉のグリル
予めにんにくとハーブとオリーブオイルでマリネして低温調理したラム肉を、食べる直前にオーブンでグリルしました。
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オーブンの段階でラムのいい香りがして、ラム好きに好評でした。
フォアグラコロッケ
予め固めに作ったマッシュポテトの中に、凍った状態のフォアグラを入れて丸めて、人数分用意しておきます。冷蔵庫で保管します。
食べる直前に、小麦粉をまぶして卵とパン粉をつけてカラッと揚げます。
塩をつけて食べたのですが、じゃがいもの中から突然とろける食感のフォアグラが脂とともに溢れてきて、妙な背徳感のある食べ物でした。これが一番おいしかったという人もいました。
いちご はちみつとブランデーマリネ
いちごを洗って半割にして、同量のはちみつとブランデー(キルシュワッサー=さくらんぼのブランデー)で半日ほどマリネしたものです。香りのアクセントにローズマリーを添えました。
そろそろお腹がいっぱいになってきたかなというタイミングで、口をスッキリさせるために投入。脂っこいものを食べたあとに甘酸っぱいものがくると気分が変わって、さらに食べ続けられてしまうものなのです・・・。
タラバ蟹
いただきもののタラバ蟹。当初は焼こうかと思っていたのですが、場の雰囲気を見てこのまま出しました。食べやすいように、かなり細かくハサミを入れています。大変だった・・・。その甲斐あって、あっという間に食べつくされていました。
雲丹のせローストビーフ
和牛のローストビーフはいつもの低温調理のレシピです。そして、午前中に行った買い出しで、いい感じの雲丹が予算内で入手できました。
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というわけで、うにく(雲丹とローストビーフ)にしました。厚切りにしたローストビーフ二切れの上に雲丹をたっぷりのせてわさびを添えて、醤油をひとたらししたものが一人前です。
これが家で作れるのか・・・というコメントが印象的でした。意外と作れます。
中トロの握り
そろそろみんなかなり満腹な様子だったので、予定していたからすみ蕎麦はやめて、最後の一品は中トロの握りにしました。しゃりは、最近導入したとびだせ!おすしで作りました。
満腹でもうなにも食べられない!と言っていた人も中トロの握りだと食べられるふしぎ。

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持ち寄りのお酒
持ち寄りのお酒です。和食中心と連絡したせいか、日本酒が多め。どれもおいしくて、途中から結構酔っ払いながらご飯作りました。ちゃんと最後まで作れてよかったです。
ウィークエンドとコーヒー
デザートはわたしがささっと焼いておいたウィークエンド。いわゆるレモンケーキです。ふわふわしてレモン味のスポンジの外側にレモン味のアイシングがかかっていて、あまいような酸っぱいような、食後にも食べやすいタイプのパウンドケーキ。
食後のコーヒーは家中のカップが総動員で。こんな地味なケーキで申し訳ないなと思いつつ、ろうそくを立てて、12月生まれの参加者の誕生日を祝ったりもしました。
楽しかったし、おいしかった。来年もやれるといいな。
過去のホームパーティー的なもの
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