ロマンスカーで箱根へ
今年のゴールデンウィークは特に予定を立てていなかったのですが、お疲れだし一泊で温泉でも行こうかという話になり、急遽予約を取って箱根に行ってきました。
箱根までの移動は新幹線でもいいのですが、早すぎて忙しない、のんびり行こうということでロマンスカーにしました。さすがに展望席は売り切れでしたが、普通の指定席は直前でも予約できました。
少しずつのどかになっていく車窓。ノスタルジックな気分に浸る……
というわけでもなく、新宿駅デパ地下で購入したお弁当をつまみつつ、早速日本酒を飲んだりしていました。焼肉とお寿司という慎みの足りない組み合わせ。ほろ酔いになった頃に小田原に到着し、そこからホテルの送迎バスに乗り換えます。
ザ・プリンス箱根芦ノ湖は建物が素敵
今回の宿は、芦ノ湖畔に立つクラッシックなホテル。二つある宿泊棟はいずれも円形でデコラティブな装飾が美しい。
こちらが宿泊したほうの棟。1階がレストランで2階と3階が客室になっています。
赤い絨毯が印象的なロビーは天井が高くカーブが美しい。ロビーに置かれた赤い椅子もとてもすてき。
宿泊棟にはエレベーターがありますが、中庭を眺めながら赤絨毯の階段をのぼることもできます。
エレベーターホールに置かれていた青い椅子と背の高いテーブル。
外観とロビー、廊下は建てられた当初のままのクラッシックな雰囲気でしたが、客室はつい最近リニューアルされたばかりとのことで、新しく清潔でした。古い建物のはずなのに一部屋が広いのも印象的。
レイクビューのお部屋だったので、バルコニーからは中庭と芦ノ湖が見えました。この景色が一番贅沢だったのかも。
ロープウェイで箱根駒ヶ岳へ
今回はのんびりするのが目的で、積極的に観光はしないつもりでしたが、すぐ近くから駒ケ岳頂上に行くロープウェイが出ており、片道7分だというので行ってみることにしました。結構スピードが早く、鉄塔を通るたびにグラグラと揺れるので、遊園地のアトラクションみたい。本格的な高所恐怖症の人は乗らないほうがいいと思います。
窓から見える芦ノ湖、ホテル近くのゴルフ場と山の木々はとても美しかった。
頂上に到着してすぐに目に入るのはロープウェイ乗り場。展望台があるのですが、3階よりも上は立入禁止。かなり古い建物で廃墟のような雰囲気を漂わせています。
横から見ると、さらにボロボロで不穏な雰囲気がより分かりやすいのでは。あまりにも雰囲気が好みすぎて写真をたくさん撮影してしまったのですが、紙面も限られているので割愛します。
この風情満点のスピーカーから、常にジーー音がしていてとにかく不穏でした。
頂上はそれほど広くなく、外周には柵と望遠鏡が備え付けられていました。かなり古いものですが、まだ正常に動作しており、100円を入れないと景色を見ることはできません。
100円を入れずに直接頂上から見下ろした景色。この日は曇っていたのですが、おそらく頂上のほうが雲より上なので、雲がじゃまをして地上がよく見えなかった。
頂上自体も雲の中のようで、全体に靄がかかった不穏な雰囲気の中、ロープウェイ乗り場の反対側へ。
かなり好きなタイプの怪しい設備がありました。電波塔ではないかとのこと。なぜ山頂に電波塔があるのか、文系だったのでよくわかりません。学生のときにもっと物理の勉強をしておくべきでしたね。
東電地中ケーブルの表示。こんなところにまで電力が?と思いましたが、ロープウェイもおそらく電力で動いているのですね。
さらに、一度足を踏み入れたら帰ってこられなそうなハイキングコースもありましたが、火山活動が活発化しているとの理由で、閉鎖されていました。左右の草むらになにか小動物がいるようで、カサカサと音がするのですが、いくら探しても何がいるかわかりませんでした。
ところで山頂の中央付近には神社があります。箱根神社の元宮です。
入り口がアルミサッシになっていて、山の頂っぽい合理性があるところが印象的でした。 天気が良い日はこの裏手から富士山が見えるそうですが、この日は雲しか見えませんでした。
もう少しのんびり建物を見ていたかったのですが、ロープウェイの最終便が意外と早い時間で、万が一山頂に取り残されると大変なことになると恐ろしくなり、日が落ちないうちに引き上げました。
箱根園のスワンボート
ホテル周辺には箱根園というショッピングモールとアミューズメント施設から成る観光スポットがあり、いい雰囲気のスワンボートのりばがありました。
いい雰囲気だったのと、日頃の運動不足が明白だったので、ボートには乗らず写真ばかり撮影していました。
大きな桜の木が印象的でした。
ホテルに戻るともう夕暮れ時で、暮れゆく芦ノ湖を眺めながら散歩をしたり、温泉(ホテルなのにちゃんとした露天風呂があってうれしい。)に入ったりしているうちに日が暮れて夕ご飯に。
ホテルの夕ご飯とバーでカクテルを
今回のホテルは街中ではなく、外に夕飯を食べに出かけるという風でもなく、またゆっくりする目的だったこともあり、夕ご飯はホテル内のなだ万で頂きました。
お刺身おいしかった。お皿が濡れているのはうっかりではなく、そういう演出なのだと思われます。
グラマラッカという名物のデザート。バニラアイス、タピオカ、ココナッツミルク、つぶあんに黒蜜がかかっていて、これはかき氷にアレンジできるのでは?と余計なことを考えながら食べました。
食後は、ホテル内のバーへ。誰もおらず貸し切り状態だったのに、ピアノの生演奏があってラッキーでした。ここのバーは週末の夜しか開いておらず、早めの時間帯であればピアニストがいてピアノ演奏を聞けるとのこと。ブセナテラスのバーでライブを聞いたときのことを思い出しました。よい夜でした。
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朝ごはんは、ル・トリアノンへ
朝ごはんは、宿泊棟の1階にあるル・トリアノンへ。青を貴重とする落ち着いた雰囲気のフレンチレストランです。
寝ぼけた雰囲気でやってきたのに、想像よりもちゃんとした朝ごはんが出てきて驚いているところ。左側の美しいプレートがサラダ。右側のジュースはお酢の入ったスムージー。
このあと、卵料理とベーコン、ソーセージ、パンが出て、さらに出てきたオマール海老のエッグベネディクト。朝からなぜこんなものが……。ちなみにフォアグラのエッグベネディクトとの二択でした。味はおいしかったです。
散歩がてら箱根九頭龍神社を参拝
チェックアウトぎりぎりまでホテルでダラダラしたのち荷物を預け、徒歩20分ほどで行けるという箱根九頭龍神社まで散歩することにしました。箱根九頭龍神社を取り巻く公園に入るためには500円の入場料が必要なので留意してください。
湖畔に佇む九頭龍神社のお社はこじんまりしています。
上人がこの場所で悪い九頭竜を調伏したとのこと。昔はこんなところにも九頭龍がいたんですね。かっこいいなあ。
鳥居をくぐって進むと、立入禁止の桟橋に続く鳥居があり、その手前の左側に湖面へと続く小さな目立たない石段がありました。
湖面ぎりぎりまで降りてからゆっくりと屈むと、波の向こうに赤い鳥居が見えました。周りを旋回する釣り船も。これが正しいのかよくわからなかったのですが、そこで一礼してお参りしました。
箱根園水族館
そこから箱根園へ戻り、まだ時間があったので水族館を見ました。印象に残っている生き物を紹介すると、まず写真撮影に気軽に応じてくれるペンギン先輩。どっちかっていうと記念撮影に背景として映り込む系。
色とりどりのくらげ諸氏。
ドット模様がキュートなイワナチーム。
「どうぶつの森」ではよく釣り上げていたピラルクです。実物は水槽に入ったら丸飲みされてしまいそうなほど大きいのに、泳ぎ方は優雅。
このあたりでタイムアップ。ホテルの送迎バスに乗り、小田原まで移動しました。
小田原からは、再びロマンスカーへ。今回は前回と違う色の車両だったので、何か違うはずだったのに、うつらうつら寝ていたので覚えていません。
のんびりと羽を伸ばしてよい骨休みになりました。
今週のお題「ゴールデンウィーク2017」
過去の旅行記
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