台湾旅行記2日目。朝はゆっくり目に起きて、ご飯を食べるまでの元気はなかったので、ホテルの部屋にあったネスプレッソで淹れた珈琲を飲んでのんびり。
台北文創の誠品書店を散歩
宿泊した誠品ホテルの隣が台北文創という百貨店だったので、昼食前に少しぶらぶらしてみました。地下はフードコート、1階は主にファッションや雑貨、2階は台湾の名産品など。エスカレーターが近未来っぽくてかっこいい。
1階の雑貨もなかなかぐっと来たのですが、2階の名産品がとてもよかった。ここで、後日玉山麺と台湾エシャレット入りのオイルを買いました。ちょっと変わった台湾みやげを買うのにおすすめの場所です。
3階は誠品書店。本自体は言語の問題で読めないのですが、雑貨もいろいろ置いてあるので見るところはたくさんあります。あと、高級な茶器を扱っているスペースもあり、ここで買うか結構迷った(最終的には別のところで買った)。
山海樓にて伝統的な台湾料理
お昼は、せっかく台湾に来たので伝統的な料理も食べておきたいなと思って予め予約しておいた山海樓にて。中山區にある一軒家レストランです。
内装がめちゃくちゃ素敵でした。これは2階の個室。
隣の大部屋。マフィアが集まって悪巧みをしていそうな雰囲気がある。
うつわが素敵だったので、これは台湾のどこで作っているのですか?と聞いたところ、すべて日本から取り寄せていますとのこと。そうか。確かにそんな気はしなくもなかった…。
さて、お料理。この美しいものはグァバの漬物。ほんのり甘くて少し酸っぱい。
お好みで使ってよいタレ三種。唐辛子と香味野菜の入った醤油、甘いマヨネーズ、奥はチリソース。
お刺身盛り合わせ。台湾では魚は氷の中に埋まっていることが多い。左側のレンゲの中のハマグリと奥の海老は、生を酒につけたもの。口の中でとろける。
山海の珍味六種盛り合わせ。右下は鮑の山椒醤油漬け。今度やる。手前中央は豚ハツに朝鮮人参。左手前は塩漬け卵をイカで包んだもの。左上は豚のなにか。中央上は地鶏の燻製。右上の春巻きは中にカラスミが入っていました。どれも刺激的でおいしかった。
そのあともいろいろ食べたのですが、魚料理は蒸した大海老。スパイシーなソースに身がふわっふわ。
カラスミがたっぷり入ったチャーハン。
しかし、この地鶏のおこわがすごくおいしかった。
そしておそらく今回の最大の目玉はスープだったと思う。左は四宝スープ。右は冬虫夏草とか干し鮑などが入ったスープ。どちらも塩味は強くないのにめちゃくちゃに味わいが強くて、なるほどなるほど〜となりました。
デザートは、上品な愛玉子。お花も食べられます。
ちなみに一階の食材コーナーでは魚が氷に埋まっていました。これは台湾のあちこちで見た光景。山海樓は個人的には雰囲気もよくおいしく勉強にもなったけれど、ランチでもお値段がかなり高い(ホテル代より高い)ので、そのあたりを覚悟して予約してください。
その後、山海樓から徒歩5分くらいの「光點生活 spot design」へ。映画館と雑貨店と喫茶店が一体になった不思議な場所。アメリカの領事館だった建物を再利用しているとのことで建築も美しい。雑貨店も台湾の作家のセンスのよいものが置いてあり、わたしはここで台湾妖怪のアイロンワッペンを買いました。詳しくはまた後日。
とてもよい街並みなので暑ささえなければずっと散歩できそうだけど、とにかく暑い(夏なので仕方ない)。
突然あらわれるグラフィティ。
道端に吊られているうさぎと目が合う。この陽気ならすぐに乾きそう。
このあたりで暑さも限界だ…となったので、氷を食べることにしました。冰讃という、あとで調べたら割と有名なお店だった。地元の人が多く、おおらかな雰囲気。
ミルク味の氷にマンゴーとすいかとコンデンスミルクがかかっているもの。今思い出してもすごくおいしかった。冷たいものはそれほど得意ではないのに、つるつるっと食べてしまった。
このあと、一旦ホテルに戻ってシャワーを浴びて、日が傾くまでだらだらと昼寝をして英気を養いました。
台北國際藝術村-寶藏巖
日が傾きかけた頃に向かったのは、台北國際藝術村。もとは清朝時代の移民が拓き、増改築が繰り返されるうちに迷路のようになった古い集落で、取り壊しを免れた後に市の歴史的集落に指定されつつ、国内外のアーティストに制作や発表の場を提供するアーティスト・イン・レジデンスの拠点となっている地域とのこと。
入り口付近にはこのようなマップがあります。
こういうポップな道標もあちこちにあるけれど、歩いているうちにすぐ何がなんだかわからなくなる。
全体的な印象は入り組んだ廃墟で、内部を自由に歩き回ることができます。治安は全く悪くない。入場は無料。蚊がいるので虫除けスプレーをしていったほうがベター。
あちこちの壁に美しいグラフィティアートがある。
家屋には立ち入りの可否が表示されており、これはご自由にお入りくださいと表示されたタイプの建物です。
内部はポップにデコレーションされていました。
他に、立ち入り自由と書いてあるのでドアを開けてみたら、中でアーティストが黙々と作業していて気まずいといったパターンやアート作品を販売している店舗だったりするパターンもありました。
ここは本物の廃墟エリア。しかし配置されている椅子はおそらくアートの一種。
観光客がちらほら歩いているのと行き会うけれど、混み合ってはいない。
看板が妖しいが内部は立ち入り禁止。
集落の頂上付近、デコレーションされている門をくぐる。
アート作品の無人販売所でした。
無用探偵社は残念ながら立ち入り禁止で依頼できず。
この日は休みでしたが、集落内にはカフェらしきものが何軒かあり、休憩できそうな雰囲気がありました。また、ゲストハウスに近いタイプのホテルもあり、集落の中に宿泊することもできるようでした。結構モダンな施設でした。
歩いていると普通に古くからの住人と思しき人が暮らしている家があったり、なんでもあり。しかし廃墟または古い建物が好きな人にはとてもおすすめできる場所なので機会があればぜひ。
水源市場と陳三鼎の黒糖タピオカミルク
集落を出て街の方へ歩いていると、市場があったのですかさず入りました。水源市場というらしい。
乾麺屋。種類豊富な乾麺は非常に魅力的なのですが、どうやって持って帰るかが課題です。
一つも種類の分からない練り物屋。
果物屋であり、ジューススタンドでもある。
ワイルドな肉屋。この時間帯はすでに市場はほとんど閉まっていて、簡易な屋台が立ち並ぶ区域が仕事帰りの地元の人で賑わっていました。それでも食材をあれこれ見られて楽しかった。
日が暮れかかり、家路を急ぐ人々。
行列しているお店があったので並んでみました。台湾の行列はびっくりするほど早くハケるので、あまり気負わずに並んでも大丈夫。
黒糖タピオカミルクです。茹でたて熱々の黒糖タピオカの中に常温のミルクを注ぎ、上から氷を流し込むというオペレーションなので、受け取った時点で底部分は熱く、上部分は冷たい。よく混ぜて飲むのが正解らしいですが、そのまま飲んでも変化がおもしろい。黒糖が甘くて美味しい。
かっこいい町並みを横目に先を急ぐ。
途中、「好氏品牌研究室」という昆虫の標本を使った雑貨などを置いたクールな喫茶店を覗く。
紫藤盧で一服後、阿城鵝肉へ
外が暗くなり始めた頃、辿り着いたのはTwitterで情報を頂いて気になっていた茶藝館の紫藤盧(ツートンルー)。台湾茶を飲みに来ました。
奥の座敷に通されると、ランプの上でガラスポットが静かに温められていました。散々歩いて疲れてきていたので、この静寂がとても落ち着く。
お作法を教わりながら、東方美人茶を頂きました。香りと味を楽しみ、ゆっくりのんびりと小一時間ほど休憩をしました。
さて、長かった二日目の最後。夕ご飯はタクシーに乗って中山區へ戻り、阿城鵝肉へ。ガチョウ肉が食べられるお店です。人気店と聞いて心配していたのですが、平日の夜遅めの時間帯だったので、待たずにすぐ入れました。
ビールは勝手に冷蔵庫から出すと会計にカウントされる方式。台湾ビールにてまずは乾杯。気軽な大衆食堂といった趣でくつろげるムード。
名物のガチョウ肉です。独特の香りがあり、肉質は固めなのですが、香ばしくて旨味も強くとてもおいしい。付け合せの生姜ともよい相性です。骨が多いのが玉に瑕ですが、それも気にならないくらいおいしい。こんなにおいしいものを今まで食べずに生きてきたなんて……。
左は、鵝油拌飯(ガチョウ脂かけご飯)。これもTwitterでお勧め頂いたのですが、見た目のシンプルさに反し、めちゃくちゃおいしいので絶対に頼むべき。右は、狙っていた蛤スープがなかったので、魚のアラのスープです。これもくさみがなくておいしい。
他にチョリソ的なソーセージも頼んだのですが、写真を撮り忘れました。しかし、おみやげとしてレジ前で販売していたガチョウ油の瓶はしっかりと買いました。
滞在中、もう一度行くかどうか迷うくらいおいしいお店でした。大満足で二日目は終了です。
三日目は、台北といえばの観光地、九份を訪れる様子を綴る予定です。
Twitterのまとめ
参考にしたガイドブック
BRUTUS(ブルータス) 2017年 8/1号[台湾で見る、買う、食べる、101のこと。]
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2017/07/15
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (2件) を見る
過去の旅行記
buchineko-okawari.hatenablog.com
buchineko-okawari.hatenablog.com
buchineko-okawari.hatenablog.com