台北3日目は、台北観光の定番とも言える九份へ。
地下鉄とバスを乗り継いで、台北から九份へ
九份行きの高速バスが出ているMRT忠孝復興駅を目指して、まずはホテル最寄りの国父紀念館駅から地下鉄で移動。
台北の地下鉄はとてもきれいでシステムも分かりやすく、使い勝手がよかった。雰囲気は日本の地下鉄に似ている。
九份へバスで行く方法については、このサイトの説明がとてもわかりやすかった。わたしはこの後も地下鉄移動がありそうだったので、悠遊カード(台湾のPASMO的カード)を購入して乗りました。乗り合いタクシーの客引きもいましたが、台湾でも白タクは違法だそうなので、面倒に巻き込まれるのもどうかと思い、普通に公共バスで行くことにした次第。
高速バスなので横並び二列の座席も広く快適。風景を見ながら1時間半ほどであっという間に九份に到着した。降りるときにアナウンスはないけれど、乗るときに運転手さんに「九份?」と言っておくと、到着したタイミングで「九份!」と教えてくれた。
九份に着き、バス降りてすぐの風景。レトロで開放的でとてもいい。
道なりに進むと右側に無料で登れる展望台があって、その上からの風景を撮影した。遠くに海が、近くには民家と観光バスが何台も止まった駐車場が見える。
反対側の建物の屋上には十字架。教会なのか。気になりますね。
ガイドブックで見かける九份の小道は、セブンイレブン横のこの路地が入り口になっています。
細い通路の両脇に店舗が連なっており、賑やかなムード。平日の午前中だったのでまだ空いていましたが、週末の午後から夕方にかけてはすれ違うのも難しいくらい混み合う模様。
立ち並ぶお店の多くは飲食店で、これはさつま揚げのようなものを入れたスープのお店のような気がする。
臭豆腐の屋台。匂いが厳しくて最後まで挑戦できなかった。
金枝紅糟肉圓の透き通った肉団子。ぷるんとしているらしい。
山積みにされた豆腐製品と魚のつみれボールと携帯で話すお姉さん。
結局、朝昼ご飯は参道の入り口にほど近いこちらのお店で。
小さめ魯肉飯と魚丸の入ったスープのセット。スープの中には、普通の魚団子の他に小籠包的な団子も入っていて、熱いから気をつけるように!とお店の人(日本語も英語も通じない)が身振り手振りで一生懸命教えてくれて、事なきを得た。おいしかった。
11時頃に早お昼をしたときはガラガラだったのに、帰り際の13時過ぎにのぞいたら満員だったので、人気のあるお店なのだと思われます。
その後、九份の街並みを眺めながらそぞろ歩き。しかしこの日も真夏日で少し歩くとすぐに茹で上がってしまうので、早々に茶藝館に避難しました。
今回訪れたのは、九份茶房。
古い建築が素敵で、前回台湾に来たときにも立ち寄ったのをなんとなく覚えていた。
とても古い建物らしいのですが、建物の中に池があり大きな鯉が泳いでいるという謎の構造になっており、興味深い。
東方美人茶です。値段は少し高めなのですが、残ったお茶を持って帰ることができるしくみ。冷房の効きすぎていない中で熱いお茶を飲むと体がニュートラルな状態に戻っていくようでリラックスできる。
テラスから見える廃墟が記憶の中と変わっていなかった。なかなかよい廃墟。廃墟じゃなかったらどうしよう。
その後、がんばってもう少しだけ散策。気になる日用雑貨を売っていたお店。
九份といえば、夕暮れ時に赤い提灯が幻想的に灯る風景が有名ですが、昼間はこんな感じです。
赤い提灯を見ながら、急な坂を登ったり降りたり。
坂の上にある阿柑姨芋圓にて、芋団子のおしるこかき氷的なものを食べる。言葉が通じなかったのでなんとなく注文したので、これが何なのかよくわからない状態で食べたけど、すごくおいしかった。上は芋で作られたつるんとした団子、中間に様々な豆を甘く煮たものが入り、底のあたりはかき氷という層になっている。
このお店は開放的な展望スペースがついていて、九份の風景を眺めながらおやつを楽しめるようになっていた。ここの和やかな雰囲気がとてもよかった。
夕方までいて九份の夕暮れを眺めるという選択肢もあったところ、暑いのに帰りが混み合うのは厳しいということで、13時過ぎには帰りのバスに乗りました。この時間帯はまだ九份に来る人のほうが多くて、帰りのバスはガラガラ。一番暑い時間帯を快適なバスで過ごしつつ、台北に戻ったのでした。
台北に戻り、マンゴーから麺線めぐり
1時間半ほどで台北のMRT忠孝復興駅付近に戻った我々は、バスの中でちょっと居眠りをしたりして、割と元気を取り戻していたので、駅周辺を散策。
一応目的地はあったものの、路地という路地がいい感じで写真を撮りまくってしまう。
たどり着いた目当ての雑貨屋は定休日で閉まっていた(右側、屋根に椅子が乗っている店)。
しかし、かっこいい路地を見ることができたのでよしとしたい。
こういう建物に住む人がどんな生活をしているのか、妄想が膨らむ。
妄想を膨らませつつ、次なる目的地の陳記百果園についた。台湾の千疋屋と呼ばれている(たぶん)高級果物店である。
果物全部のせ的なかき氷。上にのせるアイスは選ぶことができ、これはパッションフルーツ。まずアイスがめちゃくちゃおいしく、果物もすべておいしかったけど、一つだけなんだかわからないやつがあり、野菜に近い味がした。右側真ん中の濃いオレンジ色のやつです。底に敷かれた氷にも甘酸っぱいシロップがかかっていて、これもおいしかった。
単品のマンゴーも頼んだところ、これが台湾で食べたマンゴーで一番おいしかった。なんの抵抗もなくつるつる食べられてしまう。水かと思った。あっという間になくなってしまった。今思えば翌朝のためにここでマンゴーを買うという選択肢もあった。
果物で水分補給をしたところ、なんだかしょっぱいものも食べたくなってきたねという話になり、Twitterで得た情報をもとにさらに移動。移動しつつも、街がよくて写真を撮りまくっている。
目的地は阿宗麺線。小さいお店ですが、中のイートインスペースは近代的で清潔。女性ひとりで食べているお客さんが多かったのが印象的。
麺線とはそうめんのように細い麺で、濃い鰹出汁にホルモンのようなものが入っていた。小さいサイズは小腹が空いたときによさそう。かなりおいしい。
追加調味料がセッティングされており、左から、辛いやつ、にんにく入りタレ、お酢。全部入れてみましたが、辛いやつが本気で辛いので注意してほしい。お勧めは、全部を順番に少しずつ入れて味の変化を楽しむことです。
さすがに疲れたので、一旦ホテルに戻ることにして、朝のルートを逆に辿って国父紀念館駅から松山文創園区へ。
池の向こうの建物がどれも絶妙でよい。
台湾デザイン美術館があり、入りたい気持ちもあったけれど、体力との兼ね合いで断念。
代わりに建物の内部を見る。
ここに「Design Pin 設計點」というお店があり、台湾デザインの雑貨を多く取り扱っていた。隣はおしゃれなカフェで、翌朝コーヒーを飲んだときのことはまた後で書きます。
ついでに台北文創の地下がどうなっているのかを偵察に行ったら、やたらおしゃれなフードコートだった。次に機会があれば、ここでもご飯食べたい。
夕ご飯は、好記担仔麺へ
しかしこの日はどうしても好記担仔麺に行きたかったのです。
ここは店先に並べられた料理を指差して注文するスタイルです。どれも美味しそうで迷う。途中で追加することもできるので、とりあえず、絶対に食べたいものを選んでからお店に入る。
ここで初めて食べた看板料理の担仔麺。海老出汁にチャーシューと甘辛いそぼろがのっている不思議においしい麺。お客さんはほぼ全員これを頼んでいたように思う。
豪快に盛られたからすみ。外側がカリッと焼かれていておいしい。ビールが進む。
生の海老を焼けた石が入った鍋に入れて、じゅわっと短時間で蒸した料理。目の前で調理してくれる。火の入り方が絶妙。添えられた葱が塩味で一緒に食べるとおいしい。他にも叉焼やハマグリのスープなど、どれもとてもおいしかった。
わたしたちが行ったときは地元の人らしきお客さんが多くて、みんな楽しそうにめちゃくちゃたくさん食べているのが印象的だった。おいしくて楽しいお店でした。
すっかり楽しくなってしまい、夜の街をふらふら散歩。出会った白くてかわいい猫を撮影。何も食べるものを持っていないのに写真だけ撮って申し訳なかった。しかしかわいかった。
徒歩圏に夜遅くまでやっているスーパーがあったので立ち寄り、台湾の調味料や麺、勢いでマンゴーなどを買って帰りました。
ホテルに戻ってから、翌日の計画をちょっとだけ話しつつ、コンビニで買った台湾ビールをさらに飲んでおり、この日は相当楽しかったことが伺える。翌日分には、すごく楽しみにしていた迪化街にて、予想通りめちゃくちゃ買い物をしてしまった様子を綴りたいと思います。
Twitterのまとめ
参考にしたガイドブック
BRUTUS(ブルータス) 2017年 8/1号[台湾で見る、買う、食べる、101のこと。]
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- 発売日: 2017/07/15
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過去の旅行記
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