台湾高速鉄道(台湾高鉄)に乗って高雄へ
台湾旅行5日目は、がんばって早起きをして台北駅へ。ホテルからは徒歩圏です。
ネットで予約しておいた切符を自動発券機で発券します。外国人が予約した場合には発車の30分前には手続きをしないとキャンセルになってしまう?という仕組みだったので、ちょっと早めの出発になった次第。
無事に手に入れた切符。左營(Zuoying)駅というのが高雄市の最寄り駅です。
台湾高鉄の内部は日本の新幹線とほぼ同じです。座席はビジネスクラスを取りましたが、日本のグリーン車よりは全然割安。
移動はとても快適で、流れる車窓を眺めながらのんびり。
乗車してすぐにお手拭きが配られ、さらに飲み物とスナックのサービスがありました。ビジネスクラス限定なのかは不明。ちょっと飛行機みたいな感じです。
飲み物はコーヒー、ジュースにお茶などあり、リンゴジュースを選んだのは、飲み物のサービスがあることを知らずにコーヒーを買って持ち込んでいたからです。
海外旅行に行ったときにできるだけやりたいな〜と思っているのは、現地の長距離列車に乗ることと船にのること、そしてその中でご飯を食べること。この日も本当はいわゆる台鉄弁当を買いたかったのですが、朝早すぎてお店が空いておらず、無念の断念。
代わりに、台北駅の地下にあったコンビニでそれっぽいお弁当を買ったのでした。食い意地ならまかせろ!
甘辛い味の鶏肉、ふわっとした具沢山の卵焼きにお漬物がのったお弁当はコンビニのものとは思えないおいしさでした。
こっちは昨夜の寧夏夜市にて行列ができていて、思わず買ったものの食べきれなかったおこわ。前に並んでいた現地の女性(日本語がわかる)が、翌朝食べてもおいしいわよと教えてくれたので、列車に持ち込んだのでした。
確かに、翌朝食べてもすごくおいしい。中身は、揚げた湯葉のようなものと高菜のようなものとちょっと辛い薬味でした。またチャンスがあれば絶対に食べたいし、自作してみたいやつ。
台北から左營駅までは1時間半〜2時間ほどなのですが、お弁当を食べて車窓を撮影しているうちにあっという間に着いてしまいました。
左營駅と高雄の地下鉄事情
左營駅は、とても広く天井の高い近代的な駅でした。高雄市は広く観光の見どころも色々あるのですが、今回は海の方へ向かうべく地下鉄へ。
乗り換えの起点となる美麗島駅には、天井と柱がステンドグラスでできた広場があり、名物になっているので撮影しておきました。
あと、高雄の地下鉄はいわゆる萌えキャラをPRに採用していて、全体的にこういう雰囲気なのでした。スカートの丈がかなり短くて日本だと怒られそうでハラハラする。
西子灣からフェリーに乗って
さて、最初の目的地は西子灣駅。下車後、人波に乗ってフェリー乗り場を目指します。
レトロな街並みが魅力的なこの界隈はちょうど工事中で、重機も渋くてよい。
大胆に切り取られた道路と柔軟な対応をするバイク。
とにかく暑かったので、途中で買ったタピオカミルクティーのパッケージがおしゃれだった。
おしゃれなタピオカミルクティーのお店の床には、毛並みのよい犬ぽよたちが二匹も寝ていた。
フェリー乗り場です。
徒歩で乗る人とバイクで乗る人で列が分かれている仕組み。
出発し、岸がぐんぐん遠ざかってゆく。
どの国でも海辺の風景はどうにもかっこよいのはなぜだろうか。
今回乗ったのは渡し船のようなフェリーなので、向こう岸に到着するのもあっという間。運賃も地下鉄と同じ水準でとても安い。
旗后観光市場と旗後砲台
フェリー乗り場からメインストリートを歩き、鮮やかな装飾の旗津天后宮の前を通る。
傍らに建てられた塔も南国らしい華やかさ。
裏側も抜かりなく華やかでした。
高雄は海産物が名物なので、道端でおおらかにからすみなどが売られていました。
暑さを避けて、旗后観光市場へ。ここはゆるくクーラーが効いているので一息つける。
主に海産物の加工品が観光客向けに販売されている市場という印象でした。珍しいものがあるので、見て回るのはなかなか楽しい。
しかし、市場の内部よりも一本外れた裏通りのほうがさらに興味深かった。
凛々しい犬ぽよにも出会えました。
旗津海水浴場へ抜けて海岸沿いを少し歩き、
トンネルがあったので深く考えずに入りました。
中のライトアップがかっこいい。
トンネルを抜けたあとに振り返って見る風景も雄大でかっこいい。しかしこの先は行き止まりなので、来た道を戻る必要があります。
さらに汗をダラダラと流しながら山道を登ると、ようやく目指していた旗後砲台に到着します。古い要塞の跡です。こういう古い建造物が大好きなのです。
赤レンガの通路を抜けて。
朽ちかけた門の向こうに街が見える。
門の外側は開けていて、こじんまりとした街並みが一望できますが、柵とかはないので落ちないように注意しましょう。
台湾全体に言えることですが、この要塞も割と自由な雰囲気で、そんなところに登っては危ないのでは??というところに唐突に人がいたりしました。わたしは高所が得意ではないので登りませんでしが、景色はよいと思われます。
ここからは住宅街を抜けてフェリー乗り場へ。誰かの指定席だと思われる古い椅子。
壁、植物とバイクのコントラストが堪らない。
青い壁と古い煉瓦の組み合わせが絶妙すぎる。
提灯の物量による迫力。
黒い犬ぽよ。犬は大体道にぱったりと倒れて昼寝をしている。
洗濯物までかっこいい。
南国独特のおおらかさに満ち溢れていて、どんどん撮影してしまう。
駐車禁止の看板はなんとなく読めた。
混沌とした路地に美しい猫。
謎のふくろ。
帰るときになって気付きましたが、フェリー乗り場前では人力車の自転車バージョンのようなサービスが提供されている模様でした。
島の散歩を終え、再びフェリーに乗って戻ります。
駁二藝術特區
次の目的地は、駁二藝術特區。海辺の古い倉庫街を改装して作られた現代アートの展示スペースです。
初日に行った台北の芸術特区はガチ廃墟の趣がありましたが、高雄の芸術特区は洗練された観光名所という印象。
誠品書店も出店しています。
併設されているカフェもおしゃれだし、ちゃんとクーラーも効いている。
特区の中央には路面電車が敷設されていて、おそらく今はテスト運転中?
特区内にあるビルの、壁一面に施されたペイントは圧巻。
壁一面のシュールなグラフィティ、迫力がすごい。
こちらは水道の蛇口を利用したペイント。みんな写真を撮っていた。
全面に電車のホームが描かれているこれの正しい撮影方法は、あたかも駅にいるようなポーズで人物を写り込ませることのようでした。
倉庫の軒先に腰掛ける巨大なキャラクター。
このモニュメントは噴水になっており、突然水を噴き上げるので注意が必要。
細い針金で編み上げられた繊細な人物像。
珍しく自撮りしてみました。
倉庫の内部は台湾のクリエイターに貸し出されていて、店舗だったり展示室だったりしていて、割と自由に見て回ることができます。
一番奥のゾーンに、日本にも出店している微熱山丘がカフェというか、休憩所を設置しています。
なぜかお茶と試食のパイナップルカステラが無料で配布されるという太っ腹なシステム。パイナップルカステラ、かなりおいしかったです。
鹽埕駅へ
特区内を一巡りした後は、散歩がてら地下鉄鹽埕駅方面へ向かいます。
周囲には稼働している町工場がたくさん。
台北よりももっと懐かしい空気を感じる街並み。
通りすがりの立派なホテルの、中央のテラスでお茶をしている人がいました。
寄り道して、「正味珍烏魚子」にてからすみを買い足しました。台北でも買ったのですが、見ていたら更にほしくなってしまったのです。
瑞豊夜市を散策
その後、地下鉄を乗り継いで、夕暮れ前には瑞豊夜市に到着しました。最寄り駅は地下鉄巨蛋駅。下車徒歩5分ほどです。
ここはいわゆる観光夜市というより、地元の人が日常的に食事をする場という性質が強いと聞いていたので、興味津々で内部へ。
ところが、この旅で初めてのスコールに遭遇してしまいました。お店とお店の間を移動するのもままならないほどの大雨。致し方なく、すでに開店していた屋台のイートインスペースに入って、雨が止むのを待つことにしました。
頼んだのは小籠包と蒸し餃子のセット。タレはセルフサービス。お店の人はわたしたちが日本人と見ると、「ビールが飲みたいなら、うちでは扱っていないので隣の店で買って持ち込んで。」とアドバイスしてくれ、無事にビールにありつくことができました。
こっちは酸辣湯。酸味が強めでおいしい。雨宿りがてら30分ほど食事をしている間に、雨が弱くなり、本格的に夜市が開店し始めました。
海産物や野菜をその場で焼いてくれる屋台。中央のやつ、マテ貝ですよね? 実物を初めて見ました。
鶏肉の中にもち米を詰めた焼いたやつ。絶対においしい。
台湾で一番おいしいと自称する鵞鳥料理店の夜市支店。大きな包丁を華麗に操って、目の前で鵞鳥をさばいてパックに詰めてくれます。
もうもうと湯気を立てて蒸されている小ぶりの蟹。甲羅の柄からヒラツメガニでは?というご意見をツイッターでいただき、調べてみると確かにそれっぽい。
もう少しゆっくりと夜市を楽しみたかったのですが、帰りの電車の時間が迫っていたので、作戦を変更して食べたいものは全部テイクアウトして持ち帰ることにしました。
台湾高速鉄道(台湾高鉄)で台北へ
電車が動き出すなり、夜市で買ったあれこれを取り出して食事を始めるわたしたち。高鉄では飲食も飲酒も禁止されていませんが、周りは穏やかにコーヒーを啜っているような人たちしかいなかったので、申し訳ないことをしたと今は反省しています。
それとは別に屋台で買った鵞鳥肉はめちゃくちゃおいしかった。
蟹も小ぶりで身はそれほどないものの、旨味が強い。ガラをお味噌汁にしたらおいしいだろうなあと思いました。
スパイシーなスペアリブに、さっき撮影した鶏肉の中にもち米を詰めて焼いたやつも食べました。もう大満足の夕ご飯でした。
21時前には無事にホテルにたどり着きました。明朝には帰国予定だったので、荷物整理をしつつ、少し早めに就寝すればよかったのですが、なぜかそうはなりませんでした。
再びMikkeller Taipeiと寧夏夜市へ
昨夜のMikkellerのビールおいしかったね、という話から、それほど遠くないから一杯だけ飲みに行こうということになり、行ってみたところ、開店一周年記念のパーティーを開催中とのことで、お店は大賑わいでした。
特別に迪化街の老舗の甜不辣なる辛い練り物も販売されていたので、これをつまみにビールを飲む。おいしい。お店もとても賑やかですっかり酔っ払ってしまう。
その勢いで、23時を回ろうという時間帯にも関わらず、再び寧夏夜市をうろうろと散策して、シフォンケーキを買ったりしました。
豆花荘でピーナッツ入りの豆花
その後、夜市を通り抜けた先にある豆花荘(深夜25時まで営業している)まで行って、心残りだった豆花を食べることに成功しました。
豆花の上にシロップとかき氷、さらに柔らかく煮たピーナッツ。酔っ払ってはいましたが、すごくおいしかった。さすがにこれで満足して、タクシーを拾ってホテルに帰りました。最後の最後までやりたいことをやりまくって充実した旅になりました。
次回は、最終日の帰国の模様に加え、買ったおみやげのまとめを綴りたいと思います。
Twitterのまとめ
参考にしたガイドブック
BRUTUS(ブルータス) 2017年 8/1号[台湾で見る、買う、食べる、101のこと。]
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過去の旅行記
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