無事に完成したビールが届きました
前回の記事にて、工場で作ったビールは熟成を経て六週間後に無事に届きました。せっかく自分たちの手で作ったのだから、できあがったビールで祝杯をあげようということになり、ビールづくりに参加した4人+ゲスト3人の合計7人で集まって、ビール会をしたのでした。
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ビール会のお品書き
ということで、ビール会のお品書きです。今回も飲み物代別(というかビール)にて会費1人3000円の予算でビールに合いそうなおつまみを中心に打線を組みました。
今回のメインはこれです。牛肉のザブトンという部位の塊肉。
きれいに刺しが入っており、7人前なのでなかなかのボリューム。お店で食べたらすごいお値段だろうな〜と思う原価ですが、おうちなので予算内でいけました。
そして雲丹。やっぱりこれがあったほうが盛り上がるでしょうということで用意しました。
ビール会当日の流れ
さて、当日です。まずは今回のメイン、できあがったビールで乾杯です。すべて中瓶で20本、ビールケースに入って届きます。ラベルはビールづくり体験オリジナルのもの。
ピルスナータイプを選んだので、ほどよいほろ苦さに爽やかな後味。するする飲めてしまう危険なビール。
そんなビールに合うおつまみのトップバッターは、定番になりつつあるよだれ鶏(口水鶏)。痺れる辛さのソースが絡んだ鶏肉にビールが進みます。
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続いては、枝豆のフムス。ひよこ豆で作ったフムスをベースに一部に枝豆ペーストを混ぜ込んで二色になるよう仕立てました。仕上げに、クミンとパプリカとオリーブオイル、岩塩(フルールドセル)を添えて。
参加者がほぼ女性だったのでヘルシーなおつまみも作ってみたのですが、フムスにはにんにくや胡麻の風味もあり、割とビールに合うと思います。
この日のために練習をしたハーブとにんにくのポテトフライ。
ざっくりしたレシピですが、拍子切りにしたじゃがいもを水に晒してから表面をよく拭いて強力粉をまぶし、皮付きのにんにく、常温の油と一緒に揚げ鍋に入れて、中弱火くらいで表面に揚げ色がつくまでゆっくりと加熱します。ハーブは、タイムとローズマリーを途中から一緒に揚げています。
おつまみとしては、おいしい塩を強めに振るのがコツですが、ほくほくに挙がったにんにくとカリカリのハーブを絡めて食べるのが最高においしいです。ビールに合います。
続いては、蜜汁叉焼。五香粉で風味付けをして、最後に水飴入りの蜜汁を表面に塗った中華料理の前菜で出てくるタイプのチャーシューです。
何度か試して、Anovaで作る方法を整理したので、後日詳しく書いた記事をアップしたいと思います(たぶん)。いわゆるお醤油味の和風の叉焼とはまた違ったおいしさで、わたしは甲乙つけ難く好き。
このあたりでちょっと雲行きが怪しくなってきて、ビール会だと言ったのに、木箱に入った大吟醸筑紫野が登場したりしました。まあ酒飲みの集まりだったのです。
でもチェイサーとして、ミントとライム入りのお水をジャグいっぱいに用意したから大丈夫!たぶん……。
続いては、先日旅行に行ってからすっかりハマっている台湾料理より、魯肉飯の魯肉部分。豚肩ロース肉のブロックを買ってきて、異なる食感を楽しめるようにわざといろいろな大きさに刻んでいます。表面を炒めてから、台湾醤油、氷砂糖、五香粉、油葱酥(フライドエシャロット)などを加えて煮込みました。これもレシピが固まってきたのでそのうちまとめたい……。
さっと湯がいた豆苗に柔らかく煮えた魯肉を汁ごとかければ、できあがり。これも甘辛い味付けでビールが進みます。
さて、このあたりで箸休め。ビールに合わせて脂っこいものや味の濃いものが続いたので、某所から頂いたすっぽんで引いた出汁で、夏野菜を煮浸してみました。冬瓜は下茹でして、ミニトマトは皮を湯剥きしたもので、オクラは塩ゆでしたものを添えただけです。出汁がすっぽんなので、スタミナがついて夏バテにも効果があるかなと期待したもの。
一息いれた後は、オーブンでパリパリに焼いた手羽先餃子。レシピは「それどこ」の餃子会記事に寄稿したときの記事で書いたものです。これもビールに合うのは間違いない。
次がメインなのですが、その前にちょっと口直し。フレッシュなマスクメロンとジンとスパークリングワインを使ったカクテルです。
女性ウケを狙ったのですが、既にビールから日本酒と顔色も変えず杯を重ねてきた酒豪たちに出すには、甘すぎたような気もする。しかし、演出は喜んでもらえたのでよしとします。
というわけで、メインは「うにく」。すなわちローストビーフの雲丹巻きです。作り方は過去記事を見てください。うちのスペシャリテ的な位置づけになりつつあります。
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今回はかなりいい牛肉を使ったので、薄い肉一枚でも脂たっぷり。その上に生わさびをのせて肉汁をベースにした醤油だれをかけると、もうとろけるおいしさ。
もちろん、本来的には肉の上に雲丹をのせて生わさびをのせて、醤油ダレを垂らして食べるのが正しい。背徳の味がします。アホみたいな食べ方だと揶揄されてもやめられませんね。
さて、そろそろお腹いっぱいかなというタイミングで、事前に用意していたこれを……。みなさまおなじみの麺帯です。
麺用準強力粉「焔神」を使い、加水率38%で仕込んで熟成させていた自家製麺です。
飲み会の締めといえば、ラーメンでしょう。というわけで、自家製麺で豚骨ベースに乾物魚介出汁をブレンドしたあっさり目のラーメンをお出ししました。具は、前日から仕込んでおいた味玉と端っこを取っておいたチャーシュー。
これがとても好評で、みんなスープまで飲んでくれてうれしかった。そして、今日は本当に酒飲みしか集まっていない会なんだなと実感しました。
デザートはなんと和久傳の西湖と希水の差し入れがあったので、お持たせでお出ししました。
台湾で買ってきた烏龍茶と一緒に。西湖も希水もつるんと喉越しよく上品な甘さで、夏を感じる和菓子ですね。
一応クッキーも焼いていたので、珈琲を入れて、クッキーを齧りつつ、ビール会は無事に終了しました。飲みきれなかった分のビールは、作った人たちで分けてお持ち帰り。
結構な量のお酒を飲んだはずなのに、誰一人として酔っ払った風もなくスマートに帰っていく様を見送って、酒飲みとはかくあるべしと感じ入ったビール会となりました。
関係のありそうな過去記事
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