尾道でレモンを買ってきた
今年のGW(2019年5月)に、尾道のLOGというホテルに泊まったのですが、そのバーで飲んだ自家製のレモンチェロがとてもおいしかったので、ざっくりとした作り方を教えてもらって、瀬戸田レモンを買ってかえって作ってみました。
瀬戸田レモンのレモンチェロ
国産レモン 5~8個
スピリタス 500ml
グラニュー糖 300g
水 500ml
※ 今回は、買ったレモンが一袋8個入りだったので、そのまま8個使いましたが、もう少し少なくても問題なさそうに思いました。
まず、レモンをよく洗い、ピーラーを使って、できるだけ表面の皮部分のみを削ぎます。これを8個分やります。
保存用の容器にそぎ落としたレモンの皮を入れて、スピリタスを注ぎます。
スピリタスはアルコール度数96%ある蒸留酒なので、火の近くで取り扱うと引火するリスクがあります。すなわち、火のついたガスコンロの近く等では絶対に作業しないようにしてください。また、スピリタスの匂いを直接嗅ごうとすると、気化したアルコールが鼻の粘膜を刺激することがあるので、あまり顔を近づけないようにしましょう。
逆にアルコール度数が高いので、滅菌消毒等に神経質になる必要はありません。
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この状態で半月~1か月ほど置いて、レモンの皮のエキスを抽出します。常温でも問題ないはずですが、わたしは火を扱うキッチンに置きっぱなしにするのが怖かったので、冷蔵庫の野菜室に1か月置きました。
1か月経過後、液をザルで濾してレモンの皮を取り除いた後、水(500ml)とグラニュー糖を小鍋に入れて温め、全部溶けたところで人肌まで冷まして、レモンエキス入りのスピリタスに注ぎます。
これを保存用の瓶に詰めて、冷暗所で2週間ほど寝かせればできあがり。保存用の瓶はスピリタスの空き瓶を洗って使い、入りきらない分は百均で買ってきた瓶に詰めて友人などに配りました。
味ですが、とにかくまろやかなレモンそのものという印象が強くてお酒という感じがしない。爽やかでとてもおいしいです。でもアルコール度数は高いので危険。
完成した後は、冷凍庫で保存するのがお勧めです。レモンイエローがさらに深くなるように感じました。また、低温によりトロッとした口当たりになるので、ストレートで飲むときは食感までおいしくなります。
ストレート、ロックやソーダ割等で飲むのもありですが、メロン果汁のカクテルに数滴垂らすといった風に、生の果物を使った飲み物のアクセントとして使っても面白そうだなーと思いました。
buchineko-okawari.hatenablog.com
瀬戸田レモンのシロップ
さて、レモンチェロを作った後に残ったレモンの実の部分。今回は8個分が手元に残ってしまいました。こちらは、レモネードのベースになるレモンシロップにしていきます。
レモンの果肉 500g
グラニュー糖 375g
蜂蜜 125g
まずは、果肉の周りについている白いワタをできる範囲で取り除き、5mm厚さに輪切りにした後、重さを測ります。糖分はこのときのレモン果肉のグラム数と同量とします。砂糖と蜂蜜の割合も好みでいいと思います。
今回は、風味を加えつつも主張しすぎないよう、グラニュー糖多め、蜂蜜少なめにしてみました。
アルコール消毒した瓶に、レモンの果肉とグラニュー糖375gを交互に重ね入れ、最後に蜂蜜125gを注ぎます。こちらは度数の高いアルコールを使っていないので、瓶は予め消毒して、清潔な環境で作業してください。
このまま様子を見ながら一週間ほど置きます。涼しい時期なら常温で、気温が高い時期であれば、冷蔵庫の野菜室保存がよいと思います。
一週間後です。砂糖がきれいに溶けてなじみ、レモンシロップが出来上がりました。
保存しやすいように、消毒した密閉できる瓶に移し替えて、ここからは完全に冷蔵庫保存です。シロップを使うときは、必ず清潔なカトラリーを使用して、雑菌が混入しないように気を付けましょう。
レモンシロップの使い道としては、まずは自家製のレモネード。好きな量のレモンシロップをグラスに入れ、炭酸水を注いで混ぜるだけ。お酒が好きな人は、レモンチェロを少々追加してもよいです。夏の暑い時期においしい飲み物ですね。
自家製レモネードには、ローズマリーなどのハーブを入れてもおいしい。薄めに作って炭酸水を何度もおかわりするとしゅわしゅわするハーブウォーターを飲んでいる感じになります。
レモンシロップにお湯を注ぐと、ホットレモネードにもなります。今回作った分はもう残り僅かなので今年の冬分はなさそうですが、涼しくなったらぜひ楽しみたい使い方ではあります。
ウィークエンドにするという手もある
瀬戸田レモンを使ったものではありませんが、レモンが余っているときにはレモンケーキ、すなわちウィークエンドにするという手もあります。
レモンの果汁入りのパウンドケーキにレモンの果汁で作ったアイシングをかけるというものなのですが、さっぱりした口当たりで暑い時期にもおいしいケーキの一つです。
焼いたものの、うちでは食べきれないので、会社でおやつとして配布する用のセットです。個包装することもありますが、その日中に食べてもらえそうな環境であれば、清潔感さえ確保できれば、これくらいのラフさでもいいかなと思うようになりました。
また、最近は、出社時に部下に渡すと適当に配布してくれるシステムが構築されつつあり、心あたりのない人から「ケーキおいしかったです!」というフィードバックをもらってビクッとすることもあります。
レシピは、若山曜子さんのロングセラー「パウンド型ひとつで作るたくさんのケーク」より。10年前の本ですが、今読んでも色あせない、パウンドケーキをいろいろ焼いてみたいと思っている人にはお勧めできるレシピ本です。
パウンド型ひとつで作るたくさんのケーク -しっとりパウンドケーキ、ふわふわウィークエンド、ごちそうケーク・サレ…et plus!-
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スピリタスが面白すぎて、梅酒とコーヒー酒も漬けた
その後ですが、スピリタスで漬けたレモンチェロがおいしすぎたので、久々に梅酒も漬けてみることにしました。
熟して香りの強い梅を洗ってヘタをとって乾燥させて、スピリタス400mlに漬けました。糖分は後からシロップにして追加する予定なので、現時点では梅とスピリタスのみですが、他のお酒と比べてエキスの抽出が早いと感じます。
まだ抽出中なので、今後うまくいったらブログで記事を書くかもしれません。
こちらはコーヒー豆をスピリタスに漬けたもの。スピリタス100mlに酸味強めのコーヒー豆5gを入れてみました。一晩漬けた段階で一匙取り出して舐めたら、見た目は変わっていないのに香りと味が完全にコーヒーだったので、つよい……となりました。こちらもまだ抽出中なので、結果は追って。
なお、漬けている瓶は、tamiser で偶然手に入れることができた Peter Ivy のコーヒージャグ。本来はコーヒー豆を保存するための容器ですが、スピリタスのコーヒー漬けを入れて置くのはどうなのか??
この実験が終わったら、すみやかに本来の用途に復帰させたいと思います。
書籍が出ました
基本的には器の本ですが、各章の末尾に、特別な器具や調味料を使わないで簡単に作れるレシピを合計54個も書き下ろしました。リンク先に目次やページ見本もあるので、よかったら見て下さい。
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