ぶち猫おかわり

料理ときどきぶち猫二匹

キリンビール横浜工場でビールづくり体験をした後、駅前で飲んだ話

キリンビール横浜工場

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もう2ヶ月も前の6月下旬の話なのですが、横浜にあるキリンビールの工場に行ってきました。雨がしとしと降り続く、薄曇りの朝9時集合。

 

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前日の夜に「肉と日本酒」会があって割と酔っぱらってしまって心配だったのですが、楽しいことは別腹なのかしゃっきりと起きられ、時間通り現地に到着することができました。

buchineko-okawari.hatenablog.com

 

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一般の人の見学も広く受け入れているせいか、敷地内はきれいに整備されていておしゃれな雰囲気。

 

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今回工場を訪れた目的は、ビールづくり体験教室に参加するためです。

この教室、特に土日の会は結構人気があって、申し込んでも抽選になってなかなか参加できないそうなのですが、今回はマメな友だちが申し込んで当選して誘ってくれたので、ありがたく参加してきた次第です。

www.kirin.co.jp

作るビールの種類を選ぶ

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この日参加していたのは、確か6グループ。はじめに、四種類の中からそれぞれ作りたいビールを選ぶことができます。うちのチームは、「芳醇でまろやかなのどごしの良いビール」だというピルスナータイプにしてみました。

 

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実習室はキッチンと科学の実験室の中間くらいの雰囲気。新しくてきれいです。

 

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今回の講師の先生方です。

 

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写真OK、ぜひインスタに載せてください!!!と言って頂いたのに、インスタのアカウントがないのでブログに掲載しました。最先端のSNSじゃなくて申し訳ない気持ち。

さて、作業に入っていきます。

麦芽を煮出して糖化させる

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ビールの原料といえば、麦芽です。

 

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もともとこういう形状のもの。

 

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加熱する温度によって出来上がるビールの味わいが異なり、ピルスナー以外のビールでは加熱度合いの異なる麦芽をブレンドして使っているそうです。

 

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我々はピルスナー麦芽100%にて、鍋の中に水と麦芽を規定量入れていきます。

 

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麦芽と水を入れたお鍋は、温度を測りながらゆっくりと加熱していきます。すると、とろとろっとした質感になってきます。この間、鍋底が焦げ付かないように大きな木べらでそこから絶え間なくかき混ぜるのがわたしたちの仕事です。

麦汁をろ過してホップを添加する

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一時間以上煮出して、十分に糖化が進んだ麦汁を、一旦濾過します。専用の濾過装置を使って麦汁から麦芽の破片を濾し取っていきます。

 

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ここで登場するのがホップ。テレビCMなどでおなじみのあれです。

 

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ぐっと潰すと奥の方は黄色っぽくて、ビールらしい苦味のあるよい香りがします。

 

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昔はホップの現物を入れていたそうなのですが、今は品質を安定させるために加工されたものが準備されていました。この中からピルスナービールに合うタイプのホップをいくつかピックアップしてブレンドします。

 

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これを濾しおわった麦汁の中に入れたら、午前中の作業は一旦終了です。麦汁を寝かせている間にお昼ごはんと工場見学に行きます。

お昼ご飯と工場見学

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お昼ごはんは、作業棟から小さな橋を渡ってすぐのレストラン棟の一室でいただきました。

 

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ハンバーグ、スープとご飯。以前はお昼にもビールの試飲ができたそうなのですが、午後の作業の際に酔っ払って手元が危ない人がいたので、試飲は作業が全て終わってからというルールに変更になってしまったようです。

残念。みなさん、お酒は人に迷惑をかけない範囲で楽しく飲みましょうね。

 

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さて、工場見学へ。これは麦汁が入っているタンクの上部なのですが…。

 

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プロジェクションマッピング的な手法で、あたかも床に埋まっているタンクの中が透けて見えるようになっていました。アニメーションでタンクの中でビールがどんなふうに作られているのかを説明してくれます。

その他にもビールの成り立ちや作り方など、わかりやすく説明するしくみが満載で工場見学だけでも見に来る価値があるな〜と思いました。

 

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個人的にはこの箱詰め機のあたりの込み入った工場感が最高でしたね。

 

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 働く機械、たまらないです。

麦汁の糖度を測って酵母を添加する

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さて、ビールづくりへ戻ります。時間をかけてゆっくりと加熱された麦汁。ここで味見をするとともに糖度を測ります。この時点で結構ビールっぽい味がします。ホップの風味がキーなのかもしれない。

 

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これは糖度計です。麦汁を入れた中に糖度計を沈めると糖度がわかる仕組みになっていた、ような気がします。ここで糖度が足りないとまずいのですが、一班に1人以上講師がついている手厚い管理態勢なので、今までにうまく行かなかったことはほぼないとのこと。

 

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最後の仕上げはビール酵母。

 

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保存容器に移したホップ入りの麦汁に、ビール酵母を加えたら、作業は完了です。

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こんな感じでゆっくりと熟成して、出来上がった後に瓶詰めされて、参加者のもとに届けられることになっています。

おつかれさまのビール試飲会 

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さて、ほぼ半日かけてビールづくりを体験した後は、試飲会です。

 

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四種類あり、好きなだけ飲んで良いと言われても、お腹いっぱいになっちゃってそんなに飲めない。でも、達成感とも相まってとてもおいしいビールでした。

二次会で、生麦駅前「そばっ晴(SOBAPPARE)」へ

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ビールもたくさん飲んだし、そろそろ帰るかと言いつつ、我々の足は生麦駅を降りてすぐにある「いーとすぺーすそば晴゜」 へ。ここは担当してくれた講師の先生と雑談する中で、生麦駅前で飲むならおすすめのお店として教えてもらったところ。

間口が狭いので、初見だとちょっと入りにくい雰囲気なのですが、17時に入店して17時半頃には一時満席になるほど早い時間から繁盛しているお店でした。

 

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このお店は日本酒のラインナップが充実しているとのことで、まずは日本酒とつまみがセットになった晩酌セットを頼みます。お酒は「るみ子の酒」で。

 

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晩酌セットには焼鳥と天ぷらとお漬物がついてくる。どれもおいしい。

 

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調子に乗ってお刺身盛り合わせも頼んじゃいましたが、これもなかなか粒ぞろい。

 

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茗荷と水なすで口の中をさっぱりとさせつつ、

 

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さっきまでビールを作っていたというのに、日本酒をお代りしまくる我々。

 

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お店のご主人は、気難しそうにも見えますが、全くそんなことはなくお話し易い方でした。

 

f:id:buchineko_okawari:20170817105540j:plain蕎麦屋、ということで、最後はもりそばで締め。早朝のビールづくりから晩酌までとても充実した一日になりました。

あとは、作ったビールが出来上がってくるのを待つだけです。

次回:自作ビールが届いたので、ビール会をした話