フィンランドとスウェーデン9日間の旅
2016年7月9日から17日まで、早めの夏休みを取って、フィンランドとスウェーデンに行ってきました。機内泊を含み、8泊9日です。北欧デザインが好きなので、一度は訪れてみたいと思っていた場所でした。
フィンランドとスウェーデンの間(ヘルシンキーストックホルム間)は、夜行の大型客船で移動しました。これに乗ってみたくて今回の旅を計画したようなものでしたが、想像以上に楽しかったです。
飛行機はフィンエアーの直行便
出発は成田空港。フィンエアーの直行便にしました。飛行時間は9時間半。思ったよりも近いというのが率直な感想です。出発日の東京は雨で、ちょっと肌寒い気候でした。
https://www.finnair.com/jp/jp/
フィンエアーと言えば、マリメッコのアメニティ。座席に備え付けのブランケットは、明るい黄緑のドット柄でした。他に同じ黄緑色の小さなクッションがついており、腰や首の後に当てて使うことができるようになっていました。
ドリンクサービスでついてくる紙ナプキンもシックなドット柄。ビールは行きの便でも北欧産のものを選べます。写真のCarlsbergはデンマークのビール。ただ、おつまみは和風。連れは北欧ビールで一足早く現地気分を楽しんでいました。
コーヒーも紺のドットの紙カップ。
日本とフィンランドの時差は6時間あり、フィンランドのほうが遅れています。日本出発は11時なのですが、フィンランドへの到着は時差を差し引くと現地時間で15時半頃。そのため、時差対策としても機内では眠らずに日中のように過ごす必要がありました。
しかし、わたしは休暇前の仕事が終わらず、ほぼ徹夜だったため、飛行機に乗った途端にストンと寝てしまい、次に起きたのは機内食の時間でした。
一回目の食事。揺れが続いたこともあり、離陸して2時間くらいで提供されました。寝ぼけていた気がします。牛肉と野菜に、ポテト、パン、パウンドケーキにクラッカーと炭水化物多め。わたしはちょうど良かったのですが、人によっては少ないと感じる量かもしれません。味はおいしかったです。
食後のコーヒーを飲みながら、映画プログラムの中にあった「ズートピア」と「デッドプール」を観ました。ズートピアはもう一度観たいと思っていたので、念願が叶ったかたち。二度目は伏線がよくわかってより面白かった。
「デッドプール」はコミカルな映画かと思っていたら、意外とダーティーで建物をめちゃめちゃに破壊する系だった。下ネタ多めなのですが、映像がかっこよくて割と楽しめました。
旅程や現地交通機関のチェックなどをしていたら、あっという間に時間が経って、二回目の機内食。スパイシーなピラフで、日本食とも北欧系のご飯とも言いがたいジャンル。でも普通に美味しい。デザートはブラックサンダーでした。テンションが上がってきて、調子にのって赤ワインを飲みました。
ヘルシンキに到着。タラップを降りてバスで空港まで移動するタイプ。青いバスがとても長く輸送能力が高い。
バスに揺られながら、ああ本当にフィンランドに来たんだという実感が少しずつ湧いてくる。
入国審査等はとてもスムーズで、空港ロビーまではあっという間でした。
空港からヘルシンキ中央駅までは、新しくできたばかりという鉄道で行こうかと思っていたのですが、なぜか駅が見つからず(方向音痴)、諦めてバスで向かうことに。バスは空港を出てすぐの広場から出ていて、チケットはバスの運転手さんから買うこともできます。クレジットカードも使えて、一人片道6,30ユーロ。所要時間は30分ほどです。
https://www.pohjolanliikenne.fi/cs/pl/en/etusivu_en
社内の様子。バスはVolvoで乗り心地はとてもよいです。フィンランドはバスもタクシーも高級車が多くて車内も結構きれいでした。成田空港で契約した海外用のwifiルーターを持って行ったのですが、バス内には無料のwifiが飛んでいたので、とりあえずはそちらに接続してツイートなどしました。
長旅でしたが、無事に到着 pic.twitter.com/aHtlEd6Vi4
— ぶち猫 (@buchineko_okawa) July 9, 2016
アパートメントホテル アーランコティ
さて、ヘルシンキの滞在先ですが、今回はアパートメントホテルを予約しました。アパートメントホテルというのは、コンドミニアムのように、キッチンや洗濯機があって数日に一回掃除などが入ってくれるアパートとホテルの中間のような宿泊施設です。
フィンランドでは市場やデパ地下などで食材を買って食べてみたかったので、キッチンが魅力的だったのです。
ヘルシンキ中央駅から徒歩10分ほど。トーロ湾公園に面したアパートメントホテル アーランコティです。
部屋の内部はこんな感じ。普通にくつろげてすっきりした雰囲気のリビング。
ベッドルーム。タオルはバスサイズとハンドサイズが備え付けられており、洗濯は自分でする仕組み。掃除機や貴重品用の金庫もあります。
バスルーム。残念ながらバスタブはなし。天井から降り注ぐ形のシャワーとハンドシャワーが二種類あり、使い慣れていないのでむずかしかった。水はけはよく清潔。写っていない手前にドラム式の洗濯乾燥機がありますが、物干しはないので、物干し用の紐などを持っていく必要があります。あと洗濯洗剤も2回分しかないので、たくさん洗濯する人は追加で持って行ったほうがいいかも。
台所です。調理器具、コンロ、オーブン、トースター、電気ポット、冷蔵庫と一通りそろっています。コーヒーメーカーには、コーヒー粉一袋と宿泊日数分のフィルターが添えられていて、毎日コーヒーが飲めるようになっていました。
棚の中にはイッタラで揃えられた食器が。カラーリングが可愛い。お皿も大小あり、自炊する(大したことしませんでしたが)には十分なラインナップです。
テラスからの眺め。テラスは雪よけのためかガラス張りになっていて、トーロ湾公園が見渡せます。設置されているテーブルで朝ごはんを食べたら、とても開放的で気持ちよかった。
アパートメントホテルは初めてでしたが、ホテルよりも居住空間が広くて、キッチンや洗濯乾燥機がある分、暮らしているような雰囲気でくつろげてとてもよかったです。建物がまだ新しいので、設備も古びていなくて、とてもきれいでした。
階段の壁に描かれていた絵。あちこちにアートが飾られています。
マイナスポイントがあるとすれば、管理人が常駐していないこと。1階に事務所があるのですが、時間帯によっては無人なので、指定された番号に電話をかけ て、担当者を呼び出してチェックイン・チェックアウトの手続が必要な場合があります。それほど待たされることはありませんでしたが、通話できる携帯を用意する必要があるのと電話で英会話をする必要がありました。
ヘルシンキ中央駅とストックマン
初日は、アパートメントホテルにチェックインして荷物を整理して内部を探検した後、ヘルシンキ中央駅付近を少しだけ散歩しました。
ヘルシンキ中央駅は複数の線路が平行する大きな駅です。地下に大きなコインロッカールームもあるので、移動の拠点としてとても便利でした。
駅から徒歩圏にある高級デパートのストックマン。地下のお惣菜売り場が有名ですが、上のほうの生活用品のフロアも見応えがあります。ちょうどセールをやっていたので、マリメッコの紙ナプキンをおみやげ用にたくさん買ってしまいました。
レストランSPIS
夜は、予約をしていたレストランSPISへ。予約はインターネット経由で英語でできます。どんな雰囲気なのかドキドキしていたのですが、意外とカジュアルで地元の人が気軽に食事を楽しみに来ている様子でした。
清潔感のある明るい店内。店員さんはとても優しく親切です。
北欧のビールを飲みながら乾杯。ロングコースとショートコースを選べるのですが、今回は胃の調子に配慮してショートコース。4品とのことでしたが、皿数に含まれないアミューズが何皿も来たりするので、全体の量はちょうどよかったです。写真はひとつ目のアミューズ。
ふたつ目のアミューズ。ピクルスの盛り合わせ。
ホイップドバターに粗塩。フィンランドはパンの種類が多くてどれも美味しかったのですが、このタイプのバターもおいしくて、ついついたくさん食べてしまいました。
青菜がベースになったムース。ナッツが入っており、食べるとコクが合って香ばしい。なんだかわからないけれど、すごく美味しい一皿でした。
ラムのいろいろな部位のグリル。甘辛い味付けです。部位ごとの特徴がはっきりと分かる絶妙な火入れ。すごく美味しかった。
デザートはパンケーキ(ミルクレープのようだった)と塩キャラメルのアイス。
最後にコーヒーを頼むとちょっとかわいい仕掛けがついてきます。
大きなレゴの上に、プチフールが。中央に見える黒い棒状のものは、フィンランド名物として名高いサルミアッキ、薬草のような味がするグミです。
このお店は、地ビールもお料理もパンもなにもかもおいしくて、遠い国に旅行に来て一日目にこんなにおいしいものを食べられるなんて、本当にしあわせだなと思いました。次にヘルシンキに行くことがあれば、もう一度訪れたい。
オールド・マーケットの海辺
食事が終わったのは、23時過ぎ。フィンランドの夏は日照時間がとても長く、23時すぎでも外はこんな雰囲気でした。日暮れ前のちょっと切ないような空気感。深夜ですが危ない雰囲気は全くなくて、ホテルまでのんびり歩いて帰りました。
通りかかったオールド・マーケット広場近くに停泊していた船。バーになっているそうで、寄って行かないと声をかけられたものの、時差ボケと満腹で断念。地元の人達はみな短い夏の夜を全力で楽しんでいるようでした。
翌日へ続く。
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