ぶち猫おかわり

料理ときどきぶち猫二匹

マスタードを自作して四通りに展開した話

マスタードは意外とかんたんに自作できる

先日、ふとマスタードは自作できるのでは?と思い、自作してみることにしました。きかっけはこの記事ですが、河原でカラシナの種を採取する時間的・体力的余裕がなかったので、原材料のマスタードシードはスーパーのスパイスコーナーで購入しました。大人なのでお金で解決してしまった……。

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原材料です。マスタードシード、シャンパンビネガー、ターメリック、赤唐辛子(チリペッパー)、塩、砂糖。

レシピは料理通信2017年5月号を参考にしていますが、この号は作ってみたくなる(普通は家で作らないものの)自家製レシピがいろいろ掲載されているので、個人的におすすめです。

料理通信 2017年 05 月号 [雑誌]

料理通信 2017年 05 月号 [雑誌]

 

 

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今回はマスタードシードをミルサーで粉砕してからその他のスパイスや塩などを加える手順にしました。ミルサーを購入してから、スパイスを粉砕する作業が楽しすぎてついやってしまうのです。

 

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ビネガーを加えて全体をよく混ぜたところ。この時点では結構水分がありました。このまま冷蔵庫で1週間ほど寝かせます。

 

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ところで、これは翌日の様子です。

うわっ、水分が少なくなって大丈夫かなと心配になったのですが、迷った末にこのまま熟成させることにしました。あとから考えると、この固さで特に問題はなく、また、このときビネガーを追加したら酸味が強くなりすぎたと思うので、追加しなくて正解でした。

展開1:ボイルドウィンナーに添える

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さて、できあがったビネガーをボイルしたウィンナーに添えました。ウィンナーのボイルについて、沸騰したお湯にウィンナーを入れてすぐに蓋をしてから火を止めて5分くらい待つのがベストだと思います。

肝心のマスタードですが、売っているものよりも辛味も酸味も強くてスパイシー。ビールがあれば進んでしまう味でした。自家製してみると調味料にも個性が出ておもしろい。

展開2:ホットドッグ

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さらにこれをホットドッグにしてみました。わたしはホットドッグの中にゆで卵を潰してマヨネーズで和えて黒胡椒を効かせたフィリングを忍ばせるのが好きです。この上にボイルしたウィンナーをのせ、自家製マスタードを多めにオン。

マスタードの味が強いので、ケチャップが不要な味でした。完全に大人向けの味ですがおいしい。

展開3:ハムマスタードチーズトースト

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このマスタードはパンに合う、ということで次に作ったのは、ハムマスタードチーズトースト。パンにバター、自家製マスタードをたっぷりと塗り、ハムをのせます。

 

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その上に適当にマヨネーズを絞り、さらにパルミジャーノ・レッジャーノを削りかけました。うちはパルミジャーノ・レッジャーノの塊を買ってジップロックに入れて冷凍しておいて、使うときに凍ったままゼスターグレーターですりおろしています。賞味期限の管理がゆるくても大丈夫なのでべんりです。

Microplane プレミアム ゼスターグレーター ブラック MP-0611

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焼きあがったのち、黒胡椒を引いたものがこちら。すごくいい匂いがしましたね。

 

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マスタードの辛味と酸味がガツンときて、このハムチーズトースト只者ではないな……という味がしました。おいしかった。ひと味ちがうハムチーズトーストが食べたいときには、マスタードを自作すべきだと思いました。

展開4:鶏もも肉のソテー小悪魔(ディアボラ)風

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最後は鶏もも肉のソテーに合わせてみますが、その前に、マスタードをさらにスパイシーにすべく、赤唐辛子(チリペッパー)、クミンペーストにナツメグを追加して混ぜ合わせます。ナツメグはホールのものをゼスターグレーターですりおろすと香りがよくて最高なので、ぜひ一度やってみてほしい。

 

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鶏もも肉は二つに切り、表面に軽く塩をした後、鉄フライパンでソテーします。このとき肉の上に水を入れた鍋(つまりは重し)を置くと表面がパリッと焼けます。

 

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表面がパリッと焼けたら裏返して、裏側を軽く焼きながら、表側に先程スパイスを追加した自家製マスタードを塗ります。これは好みですが、スパイシーなのが好きな人はたっぷり、そうでもない人は控えめに。写真はたっぷり塗っています。

 

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マスタードを塗った上に、パン粉にニンニクすりおろしとオリーブオイルを加えてよく混ぜたものをかけます。あればパセリなどのハーブを混ぜてもよい。この日はあいにくなかったので入れていません。この状態でフライパンごと250度に熱したオーブンに入れて、10分ほど焼きます。

 

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10分焼いたところです。オーブンごとに癖もあるので、時間は目安としてパン粉がこんがり狐色になったら取り出すようにしましょう。

 

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これを盛り付けたら、鶏もも肉のソテー小悪魔(ディアボラ)風の出来上がりです。

 

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なぜ小悪魔(ディアボラ)風かというと、パン粉と肉の間にスパイシーなマスタードが隠れているので、調理過程を知らずに食べた人が辛さに驚くことが「小悪魔のいたずら」的だからとのこと(前に食べたレストランでそのように由来を聞いた。)。

スパイスを入れたマスタードはかなり個性的な味ですが、ベーシックな鶏もも肉のソテーを面白く食べるにはなかなか良かったです。

 

お題「好きな調味料」

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