スピリタスで梅酒を漬けました
2019年6月下旬に、久々に梅酒を仕込みました。使ったのは、ふわりといい匂いの漂うよく熟れた南高梅(1㎏)。傷をつけないように洗って、竹串をつかって軸を取り除き、軽くふいてから表面を乾かします。
漬けるお酒はスピリタス。同じ頃に漬けたレモンチェロがとてもよい具合に仕上がったので、同じ方法で梅酒を漬けてみたくなったのです。
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梅1㎏に対して、用意したスピリタスは1000ml. 最初は糖分を加えず、消毒した瓶にスピリタスと梅のみを入れて様子をみます。写真は漬けてから2日目の様子。この時点で割と抽出が進んでいたのですが、ここから先がなかなか様子が変わらなかったので、結局12月まで冷蔵庫で保存しました。
なお、アルコール度数が高いので、衛生面からは常温保存でもよいはずなのですが、スピリタスには引火のリスクがあるとのことで、火から遠ざける意味も兼ねて冷蔵庫に保存しました。
そして、半年後……
12月になって、そろそろいいかなという様子になったので、梅をザルで濾しました。割といい色に抽出された梅スピリタスです。まだ糖分が含まれていない状態なので、レモンチェロと同じ方式でシロップを加えていきます。
具体的には、抽出後のスピリタスと同量の水を沸かし、水の6割の量のグラニュー糖を溶かし入れて冷ましてからスピリタスと合わせ、数日寝かせます。
この時に使う砂糖の種類には諸説あるようですが、以前にとてもおいしいレモンチェロを飲んだ場所で作り方を教えてもらった際、いろいろな砂糖で試してみたけれど、結局グラニュー糖が一番よかったですと聞いたので、その教えを守ってグラニュー糖にしています。
数日後、正式に味見したときの模様。シロップと合わせた時点で味見したときには、ちょっと梅の風味が薄いかなと思っていたのですが、数日でなじんで劇的に味が変わっていました。
少し含むだけで、口の中に広がる濃厚な梅の香り。度数は高いはずなのですが、アルコールの風味をほとんど感じない。こんなに純粋に梅の味わいだけを感じる梅酒は初めてでした。おいしい。
とりあえずロックで飲んだのですが、スイスイ飲めすぎて危険。自作のレモンチェロと同じく、雑味が少なくダイレクトに果実の風味を感じることのできるお酒になりました。梅酒にこんな方向性があるなんて、今まで知らなかった……。
梅酒のアレンジ
スピリタス梅酒は果実に合いそうだと考え、柿のカクテルをつくってみました。
柿1個とスピリタス梅酒(好きな量)をミキサーにかけ、スダチ(レモンでも可)を絞り氷と一緒にグラスに入れるだけ。梅と柿の香りが調和して、ほんのり酸味もバランスがよくて飲みやすくおいしいカクテルになりました。
こちらは、はちみつ梅酒ヨーグルト。ヨーグルトに梅酒と蜂蜜をかけて、ぐるぐるかき混ぜて食べます。朝には出せませんが、梅の香りとはちみつの甘さがヨーグルトにぴったりで、おいしい大人のデザートでした。
書籍が出ました
基本的には器の本ですが、各章の末尾に、特別な器具や調味料を使わないで簡単に作れるレシピを合計54個も書き下ろしました。リンク先に目次やページ見本もあるので、よかったら見て下さい。
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