まだ書いているの?って感じですが、いろいろあって中断していて、まだ北欧旅行記6日目です。8日目で終了なので、あと少しだけお付き合いください。写真は、23時を過ぎて、ようやく日が暮れるストックホルムの港。
Hotel Skeppsholmenの朝ごはん
Hotel Skeppsholmenの朝ごはんは、フロント前のレストランで準備されていて、ビュッフェ方式になっています。天気もよくて、気持ちのよいことこの上ない。でもテラスにお皿を置いたまま目を離すと、ベーコンを狙ったカモメが飛来するので注意が必要です。
iPhoneで撮影したので、あまりきれいな写真ではないのですが、朝ごはんのビュッフェは控えめに言って最高。様々な種類のパンは食べたいものを食べたいだけ切ることができて、三種類のヨーグルトにトッピングのシリアルが立ち並ぶ。チーズにサラダにハムにスモークサーモン。こんなんあったら、絶対に朝から食べ過ぎてしまう!!!
旅行中ずっと酷使した胃腸と相談してぎりぎりのライン。どれもすごく美味しかった。
Skeppsholmen島をぐるっと散策
今回宿泊したSkeppsholmenは、ストックホルム市を構成する群島の一つで、ストックホルム近代美術館他の複数の美術館を擁するアートの島です。市の中心部とは大きな橋でつながっている他、フェリーでも行き来できるのですが、市内よりもずっとのんびりとしたリゾート地の趣があります。
美術館の他、丘の上には赤レンガの建物がありました。
港には小型でかっこいい船がたくさん。
海辺からさっきの建物が見える。
島からの脱出手段は今日も船。初日に買った72 Hour Ticket(SLカード)はこのフェリーにも使えました。
Slussennのフェリー乗り場で下船します。
港町グスタフスベリへ
Slussenn駅から少し歩いたところにある工事途中のバスターミナル。ここから近郊都市へのバスが出ているのです。
474番のバスで20分ほど。Farstavikenのバス停で下車します。ここも72 Hour Ticket(SLカード)で移動できる圏内なので、新しくチケットを買う必要はありません。
幹線道路を少し進むと、大きな看板があり、港町グスタフスベリに到着です。
グスタフスベリと言えば、北欧らしい繊細かつ大胆なデザインが有名な陶磁器メーカー。わたしも日本でコツコツ集めていて、手前の平皿はアンティークのオールドグスタフスベリ、右上は現在も販売されている「Aster」のコーヒーカップです。
小さな町の中にあるグスタフスベリ陶磁器博物館。グスタフスベリで生産された陶磁器をずらりと並べています。かなりの見応え。見たことのないデザインのものがたくさんありました。
裏の港に停泊していたグスタフスベリ号。
グスタフスベリのファクトリーショップ。グスタフスベリのアウトレット品を取り扱っているのですが、安い代わりに品質がめちゃくちゃで、凹んでいたりブツブツしていたり色が全然違ったりするものも普通に並んでいて、国民性の違いを感じてすごく面白かったです。宝探しのワクワクを感じられるお店。
さて、自分用のおみやげですが、せっかくなので日本では手に入りにくいものを…と思い、町内の一角にあったアンティークショップで見つけたPRUNUS(プルーヌス)のシュガーボウルを。
もう一つは、ロールストランドのSilvia(シルヴィア)のプレート2枚。すみれの可憐な柄にひとめぼれでした。
お昼ごはんは、陶磁器博物館に併設のレストランで。屋外のテラスでスウェーデンの郷土料理を楽しむことができます。
これは鹿肉のシチュー、じゃがいもとビーツ添え。お肉が柔らかく煮えていておいしい。どこで食べてもじゃがいもの茹で具合が絶妙なのは流石としか言いようがない。
エビ入りのサラダ。アボカドやゆでたまごも入っていてボリュームたっぷり。ドレッシングがすごくおいしくてもりもり食べられました。この何気ないお皿もすごく素敵なんですよね…。
グスタフスベリは、現行の流通品が安く買えるだけでなく、アンティークも比較的安い価格で珍しいものがたくさん揃っているので、北欧食器が好きな人は眺めるだけでもいい場所だと思います。あと裏にイッタラのアウトレットもあって、品揃えはかなりよかったです。
ストックホルムのガムラ・スタン(旧市街)
午後遅い時間にSlussenn駅まで戻り、旧市街へ。観光の定番コースですが、この旅行で一番観光地っぽい場所でした。アメリカンなピザ屋やパスタ屋、アイスクリーム屋とおみやげ屋さんが立ち並ぶ界隈。京都で言うと清水寺の参道みたいな感じでしょうか。
ただ、建築はとても美しい。これはスタジオジブリの魔女の宅急便のモデルになったと言われている時計塔です。エメラルドグリーンとオレンジ、黒のコントラストが美しい。
ノーベル博物館。この前の広場は観光客で賑やかでした。
軍事博物館でした。
湾曲した不思議な建物は、スウェーデンの王宮です。と言っても今は王族は居住していなくて、式典のときだけ使用されているそうです。
中に小さな博物館もあるそうです。入り口に衛兵が立っていて、その制服もなかなか素敵だった。
王宮の門の内部にあった彫刻。ライティングも合わさって、柔らかな雰囲気で素敵。
外に通じる門と窓。一つ一つの彫刻の繊細さと長い時の流れを感じる雰囲気がとても良い。
王宮の獅子像をバックにして、現地の人と思しきイケメン(本当に王子様みたいなイケメンだった…)が執拗に自撮りをしていたので、つい撮影。
Grand Hotelのrestaurant Verandaにて「スモーガスボード」
夕方に差し掛かると、街のあちこちにあるオープンエアのカフェには短い夏の宵を楽しむ人々が溢れます。
ストックホルム最後の夕ごはんは、港にあるGrand HotelのRestaurant Verandaへ。
シャンデリアが美しいロビーの様子。クラッシックな雰囲気です。
Restaurant Verandaから臨む夕暮れのストックホルム。
スモーガスボードとは、バイキング形式で楽しめるスウェーデンの伝統料理。最初に英語で書かれた美しいパンフレットを渡され、地ビールやワインをお供に、セルフサービスでお料理を頂きます。パンフレットによると、一番最初はニシンの冷製から始めることになっていて、これがなんと6種類以上!
先が心配なので、ほんの一切れずつ、でも欲張ってできるだけ多くの種類を取り分けたところ。ディルで和えたじゃがいもを添えるのが正しいらしい。全部きちんと味が違って、しかも美味しいのがすごい。
合わせて、薄焼きパンとチーズを数種類。ストックホルムでよく見かけたこの薄焼きパン、香ばしくてすごく美味しかったけど、日本ではあまり見たことがない。
次は、サーモンの料理。三種類のスモークサーモンはスパイシーだったり燻製されていたり。ソテーされたサーモンやムースもあり、目移りする仕様。
こちらは加工されたサーモン。キャビアの乗った前菜までありました。
口直しのスープ。じゃがいも味でコクがあり、美味。
そろそろメイン。ハムやパテの盛り合わせです。これはほんの一部で、映画で見たような美味しそうなハムやパテがてんこ盛り。
そして、本当のメインはミートボールでした。コクのあるブラウンソースで味付けされたミートボール、カリカリのハッシュブラウンポテト、リンゴンベリーの甘煮に半熟ゆで卵のサラダ。メインディッシュはまだまだあったのですが、これが精一杯で、全部試せなかったのが今でも悔やまれます。
もう無理…と思ったのにデザートは別腹で、果物、濃厚なチョコレートのプチフール、プルーンのムースにアイスクリームまで。コーヒーと一緒に完食でした。
北欧のおいしい話 スウェーデンのカフェから、フィンランドの食卓まで (P‐Vine BOOKs)
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スモーガスボードはこの本で知って絶対試してみたかったお食事。満足です。
帰りは徒歩でホテルまで。23時過ぎですが、暮れゆく空と夕暮れを映す海。信じられないくらい美しいひととき。
Stocksholmenのフェリー乗り場から見える、遊園地の夜景。24時過ぎても営業しているようで、ジェットコースターに乗る人達の楽しげな悲鳴が海を超えて響いていました。
北欧紀行
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