コンセプトは「日々の暮らしで器を愉しむ」
ESSE Online に、器の選び方と使い方に関する記事を寄稿しています。今のところ、大体二週間に一回のペースで、7回目まで書きました。まだ少し続くようです。
コンセプトは「日々の暮らしで器を愉しむ」で、基本的には日々いろいろやることがあって忙しくてあまり時間がないけれど、食卓に彩りがあったらいいなと考えている人をターゲットに、できるだけ手間をかけず、収納場所にも配慮しつつ(うちもかなり狭い)、少ない食器でも食卓を楽しむ工夫を綴っていけたらと考えています。
buchineko-okawari.hatenablog.com
そもそもの発端はこの記事です。と言っても、料理も器も写真も文章も全くプロではないので、毎回本当に考え込みながら、これを書くことに一体どんな意味が……??と悩んでしまうことも多いのですが、とりあえず、書くことがあるうちはやってみようと思っています。
以下は、目次的な記事紹介と記事中に掲載した器の作家名などをメモしておきます。
第1回 基本の「七寸の白い和皿」について
1回目ということで、日常的に使うには和皿、それも七寸くらいの大きさがいいのではというあたりを理屈っぽく分析して書いてみました。
メインで使っている七寸の白い和皿は、浜野まゆみ作「白磁陰刻7寸皿」です。白と言いつつ、表面には植物の柄が刻まれて青みがかった釉薬がかかっているという本当に素敵な器で、これ一つあればほぼ事足りるのではと思ったりもしている一品です。
和皿と比較した洋皿は、左の平らなものは「PILLIVUYT」、右の深さがあるものは「リチャード・ジノリ」の業務用シリーズのもの。記事では比較対象としての紹介でしたが、どちらも長く使っているお気に入りの白皿です。
第2回 絵皿を買うなら「染付」が使いやすい
1回目で白皿について書いたので、次は絵皿について書こう、でもいきなり赤絵の派手なのは難しいかなと考えて染付について書いたものです。大きく写した植物と鳥の染付はだいぶ前に京都で買った江戸時代のもの、シュークリームをのせた平皿は藍九谷の骨董です。
掲載した器のうち、右上の七寸皿と中央下の分銅型の器は、上と同じく「浜野まゆみ」作。中央の長角皿は「私の部屋」で購入したのですが、もう廃盤のようです。右下の五角皿と左側の酒杯は、金沢で購入した山本長左の藍九谷。左下は、伊万里の文祥窯の「染付 銀杏輪花 5寸皿」。あとは、骨董か古道具、もしくは廃盤です。長く使っているものが多いかもしれない。
第3回 いろいろな箸置きで食卓を彩る
箸置き回です。写真の右上、鳥が描かれているものはクタニシール。お値段が手ごろでかわいいので、鳥好きな人への贈り物にいいかもしれないと思うものの、まだ贈ったことはない。食器をプレゼントするのはなかなかむずかしい。
記事中で推している陶器製のカトラリーレストは、阿南維也作。富士山の箸置きは、佐々木忍作です。他に気になるものがあれば、個別に聞いてください。
第4回 濃い色の器でいつものおかずをドラマチックに
家中の濃い色のお皿を総動員して書いた濃い色の器をプッシュする記事。右上の黒い平皿は、menuの「New Norm Slate」、花崗岩のプレートです。ムードがあるのと丈夫なところがいい。
左上の緑釉は、7年ほど前に買ってずっと大事に使っている「増田勉」作。右下の小皿は「La Maison de Vent 鈴木麻起子」。今も手に入るんだろうか。中央下の濃藍色のガラスの器は「津田清和」作。
津田さんのガラスの器は光を通すと信じられないくらい美しいので、一つ買うとどんどん増えていく魔性。
第5回 季節を感じるガラスの器
季節を先取りして、ガラスの器の活用について語る記事。ガラスの器が好きなので、基本的には一年中使っています。なので、夏だけでなくいつでも好きなときに使いましょうねという記事です。
左側のサラダボウルはまたも「津田清和」作。右のダブルウォールグラスは「JENAER GLAS」です。
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この記事を書いた後に買った「谷口嘉」作のボウル(写真手前)がよすぎて毎日使っているのですが、記事中に出てくる金縁のガラス器も同じ作家ものです。どちらも甲乙つけがたくよかったので、結局両方買って使っている日々です。
すだち素麺を入れたガラスボウルは、蒲田切子の工房で買いました。ここの水鏡のグラス(上の写真の左側の赤いグラス)も非常に美しいグラスで、ウィスキーを飲むのに最適ではないでしょうか。あまり詳しくない分野ですが。
第6回 四角い器が食卓にもたらすリズム
器の形に着目して、丸い器に四角い器を混ぜて使うとリズミカルでいいよということを書いた記事。冒頭の写真でも使っている器は、今は亡き「BALS」で購入したもので、とてもべんりなのにもう購入できないのは寂しい。
上の写真の左の角皿、そして記事中にも掲載した赤絵の同じサイズのお皿は、金沢の骨董「きりゅう」で買ったもの。大量の古い器の中から自分の好きなものを発掘する体験がとても楽しかったのでまた行きたい。右は「東京蚤の市」にて一枚100円で買った小皿です。盛り付けているのは、自家製の干し大根醤油漬け。
第7回 洋食器を揃えるなら北欧食器を試してほしい
ずっと和食器の話ばかりしているので、そろそろ洋食器の話もしようということになったのですが、わたしが持っている器は基本的に和食器でなければ北欧食器なので、北欧食器について書きました。
北欧食器の好きなところは、日常使いしやすい大らかさ。こんな風に、和食器と北欧食器を適当に混ぜて使ってもすんなりなじむ穏やかさが落ち着くのです。
今年の夏はまた北欧に行く予定なので、現地で食器との出会いがあるといいなと楽しみにしています。
なお、第8回は、「小鉢・中鉢・大鉢の使い分けと活用法」について語る記事を準備中です。
引き続き、よろしくお願いいたします。
関係ありそうな過去記事
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